約 1,102,565 件
https://w.atwiki.jp/konpaku_yomu/pages/31.html
vs 霊夢 -霊夢攻略Wiki 割り込み可能無敵技 技名 種類 攻撃属性 無敵時間 発生 空中 昇天脚 デフォルトスキル 打撃 入力完了~発生直前まで上半身無敵C版のみ発生後~攻撃動作終了までグレイズLvMAXで入力~攻撃動作終了まで打撃 13F 不可 霊符「夢想妙珠」 スペルカード 摩耗射撃 入力完了~暗転前まで完全無敵 暗転前9F暗転後11F 可 神技「天覇風神脚」 スペルカード 打撃 入力完了~発生まで完全無敵発生後~攻撃動作終了までグレイズ 暗転前4F暗転後6F 不可 神技「八方鬼縛陣」 スペルカード 摩耗射撃 入力完了~30Hitまで完全無敵 暗転前14F暗転後6F 不可 神霊「夢想封印」 スペルカード 摩耗射撃 入力完了~暗転前まで完全無敵 暗転前9F暗転後11F 可 クラッシュ属性持ちの技 中段 下段 溜め6A B亜空穴 溜め3A 立ち回り 近距離は妖夢の距離。しかし長くて早めの2Aと上と前に強く持続の長い6Aには注意。6Aは外れたと思ってHJしたら当たることも。中距離は危険距離、相手のjAは判定と持続ともに良性能なので迂闊にjA、J6Aで対抗しない。遠距離はガードが容易だが座布団地獄もありえる。不意の亜空穴に注意。 JAの判定は妖夢にとっても脅威。相手の上を取るよう心がけよう。超対空の2CがあるのでJ2Aは高いリスクを伴う。出し切る前に当てれれば逆に美味しいが… 転移多めの相手はきそうなところで2C、当身をまいておくのも良し。当身は見えたら半霊からコンボ、スペカを決めよう。 回避結界は6A後が安全。空中のjCを絡めた固めが強いため空中回避結界も頭に入れておくといい。 体力が少ないときに夢想封印をセットされたら要注意。射撃をガードしたら負け確定ということもある。
https://w.atwiki.jp/morigairekisi/pages/28.html
名前 霊夢(れいむ) 愛称 特に無し 性別 男 年齢 10代? 誕生日 5月23日 血液型 O型 性格 ウザいキャラを煽る。煽られたら開き直る。淫夢民。 出身 北海道(シンオウ地方ハクタイシティ) 趣味 ネットサーフィン、ゲーム 好きな食べ物 カレーライス 嫌いな食べ物 セロリとか臭いが強いもの 身長 170cm 体重 65kg Twitter https //mobile.twitter.com/reimu_russia <一言> みんな、荒らさないでねw 当wikiの管理人。 2010年頃に一時期出没した。その時のハンドルネームは紛失している。 2014年に森ガイ共産党を設立したが、ただのハリボテであった。 2016年の春に旧wikiの管理人代理となるが、荒しの出没により10月2日より当wikiに移転させる。 ハンドルネームの由来は、ただ単に東方が好きだからという理由だが、今となっては「何でキャラ名にしたんだろ・・・」と色々考えている。 2017年1月11日 殉職 最終執筆者 霊夢
https://w.atwiki.jp/gnazo/pages/47.html
霊夢 あだ名:れーむ 加入場所:初期キャラクター 基本ステータス:HP100、RP110 打撃 お祓い棒で殴る。打属性。威力100。 初期キャラでありながらリーチは全キャラ中トップクラス。 ちょっと遠くの敵を殴れる他、薄い壁越しに扉やスイッチを作動できる。 ただし下方向への判定は弱く、同じ高さに居る豆毛玉に綺麗にスカったりする。 威力、攻撃間隔共に最低レベルなのでボス戦には不向き。 射撃 通常射撃は前方へ針を撃つ。無属性で敵・壁を共に貫通しない。 完全に同一直線の軌道を飛び射程制限は無し。 ボタン押しっぱなしで途切れなく連射できるが、その分SPもすぐ切れる。 上射撃は斜め上に針。方向以外は通常射撃と同じ性能。 下射撃は斜め下に針。やはり通常射撃と同じ性能。 角度が浅いため遠距離から狙い撃てるが、逆に言うと離れないと当たらないためボス戦には不向き。 これらが真価を発揮するのは霊夢が静止状態で射線が通せるという状況の時。 正確な速射で敵を確実に排除していける。 また、狙いが正確なので地形サーチにも適している。 チャージアタック 座布団こと博麗アミュレット。残念なことにホーミング性能はない。 溜め時間ごとに1発、3WAY、5WAYと変化。 敵も壁も貫通する。面倒な箇所の雑魚処理に使っていくと良い。 1発の消費が20と非常に低くデフォルトで5発も撃てるのでガンガン使おう。 能力 博麗の巫女 ふっとばしUP、霊力最大値UP 強化1段階毎にふっとばし値が2、霊力最大値が10上昇。はっきり言って極めて地味な強化。 霊夢が好きでたまらないという方以外にはお勧めできない。 総評 初期キャラらしく普通の性能。ジャンプ力は美鈴と並び最低レベル。 攻撃力は後から加入する仲間に比べて劣るので、仲間が揃うほど出番が少なくなるかも。 ただし打撃の長さは特徴的で、変なところの扉を開けるのに便利。 その関連で死んでると地味に困るかも。 ボス戦には不向きなので道中で速射力とリーチを生かした雑魚排除役にした方が良い。
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/1308.html
霊夢37 Megalith 2011/02/16 ある初夏の日、ふと出かけた山歩きのさなか、現世から迷い込んだ世界、幻想郷。 岩場から落ちて大けがを負っていた俺を助けてくれたのは博麗神社の巫女、霊夢。 巫女衣装にはちょっとほど遠い不思議な衣装に最初は面食らったが、 流れる黒髪、赤いリボン、そしてその愛くるしさと性格から、 怪我を負って療養していた俺はだんだんと霊夢を好きになっていった。 怪我が癒え、霊夢の為に神社に居候することを決め、俺は霊夢と一つ屋根の下に暮らすようになり、 そんな生活を数ヶ月繰り返して、俺は霊夢に告白した。 霊夢も初めは初めてのことで驚いてはいたが、向こうも満更ではなかったようで、 俺の思いを受け入れてくれた。 この時俺は、この幻想郷で一生暮らす事を誓ったのだが・・・ 周りの連中から揶揄と祝福を受けながら暮らす俺たちに、幻想郷を統べる妖怪の賢者、 八雲紫が降りてきた。 なんでも噂をかぎつけて祝福がてら冷やかしに来たそうだが、本心は別のところにあり なんでも10月で1年で1度だけ下界に戻れる時があり、今回は俺に顕界の里帰りをさせてくれるという。 せっかく戻る機会、是非とも俺は霊夢を外の世界に連れて行ってあげたかった。 二つ返事で承諾すると、1週間という期間限定で外の世界に送ってくれるという。 旅支度を調え、不思議なスキマを通り抜け、俺は霊夢と元の顕界、俺の故郷と実家に連れて行った。 実家ではずっと失踪していた息子が妙齢の若い娘が付いてきたことでてんわやんわとなり、 霊夢は引っ張りだこだった。 あの巫女服も意外に受けが良かったし、お袋は嫁でもないのに洋服などを買い込む始末。 また外の世界は初めての霊夢には色々な場所へ連れて行った。 流石にスペカや空を飛ぶ能力は封印してもらったけど。 そんな生活を送り、いよいよ6日目となり、幻想郷に戻る日が近づいてきた・・・ ギュルルン、ギュルルン・・・ 霊夢「ちょっと、このバイクって奴?すごく匂うんだけど・・・」 ○○「まああっちでは油をそんなに使う訳じゃないからな、確かにきついかも知れない」 霊夢「でも、こっちの人間って不便よね。あたし達と違って空飛べる訳じゃないから こうやって乗り物に頼らないといけないし・・・」 ○○「そうかもしれないけど、このバイクは別だ。霊夢が空を飛んで感じる、風の流れを 同じように感じられる、良い代物だよ」 霊夢「ふーん。でもこのヘルメットとかあと上着?、とっても重くて面倒よ。 あーあ、幻想郷だったら空飛んで楽ちんなんだけどなー」 ○○「まあ物は試しって事で。そりゃ!」 そして俺はアクセルを回す。 ブロロロロオロ!ドクドクドクドクドクドク! ようやくエンジンが暖まりかかったようだ。 ○○「よーし、じゃあ信州の旅に出発だ・・・とりあえず神奈子様と諏訪子様がこっちに来ているって言うし。 しかししばらくこっちとお別れだが、良いのか?」 霊夢「まあ、こっちの旅も結構堪能したから良いわよ。それに良いお茶も一杯買ったし。 ありがと、○○」 ○○「ええ、どう致しまして。じゃあ俺が乗ったら霊夢、後ろに乗って」 霊夢「わかったわ。でもちゃんと運んでよ?」 ○○「霊夢が重くなければね」 霊夢「・・・こっちの世界でもスペカは実現可能よ?」 ○○「今回はお茶とかそういうのがあるからだよ」 霊夢「・・・もう」 赤と黒のアクセントが光る俺のモタード型XR400。 こいつも今でこそ手元にあるが既に生産が止まっており、いずれ幻想郷に流れ着くことは確実だ。 っていうより昨年からオフロードのバイクが続々香霖堂近くで確認できた。 香霖堂の店主、霖之助さんにはバイクというものがなんだか概念を説明したが、 バイクの修理を出来るエンジニアが幻想郷にはまだ流れ着いていないらしい。 しかし最近の常連、河童のにとりが興味津々に内燃機関をのぞき込んでいるのをよく見た。 河童集団が最近よく見られるのはそういうことなのだろうか。 いずれはエンジンを解析するに違いない。その時には幻想郷で乗り回せるかな? ガソリンが流れ着くか、わき出るかは微妙だけど。 そして、一番重要なこと。 それは俺が下界に次に戻ってくる保証もない・・・ 親父とお袋には旅に出ると行っておいたが、本当の事は密かに置いて来た手紙に記しておいた。 親不孝な息子でゴメンよ。 最後に一家で取った写真を1枚だけ、ポッケに忍び込ませる。 感傷に浸ってもしょうがない。 俺には霊夢という大事な存在がある。 それを守る為のエゴくらい、許してくれ・・・ じゃあ霊夢、行こうか。 ○○「よーし霊夢、しっかり掴まってろよ!」 霊夢「じゃあ帰りますか、博麗神社へ」 スタンドを外しアクセルを回す。 さて、目指すは長野のあの神社。 とりあえず旅の祈願とこちらに戻ってきた二柱へのご挨拶を経て、北信にて紫様と待ち合わせたのち 霊夢と一緒に幻想郷に戻る。 また神隠し扱いか・・・顕界にご迷惑をかけっぱなしだなぁ、アスファルトの光景を流しながら考えていると 霊夢「すごい・・・景色が流れて・・・何か風も見える・・・」 ○○「そうだろ?長野はもっと凄いんだぜ。とっておきを霊夢に魅せてやるよ」 霊夢「こういうのも、また悪くないわね・・・」 ○○「いつでも乗せてやるよ。霊夢が望むなら」 霊夢「・・・うん」 都内を抜けて高速道路に乗る。バイクは快調だ。 そしてやってきた諏訪。本宮と秋宮をそれぞれ参拝したあと、約束の前宮へ。 諏訪子「やっほー霊夢。良い神社でしょ-。湖とか温泉とか色々みていってよ-」 神奈子「まあ博麗神社もこれくらいの規模があれば、参拝客には困らないと思うが、どうかな」 霊夢 「・・・アンタら、幻想郷に戻ったら絶ー対ーぶちのめしてやるから」 ○○ 「オイオイ霊夢、物騒なことはやめろって!。こっちでは曲がりなりにも一の宮の神様・・」 霊夢 「そんなのアタシには関係ないわ。大体この前宮ってさっきの所と比べるとかなり貧相なところじゃない」 ○○ 「さっき見てきた神社2つに比べればそうかもしれないが、ここは4つで1つの神社なんだぜ・・・」 霊夢 「え、ええええ!?」 諏訪子「そうなんだよねー。○○、あとで春宮連れて行ってあげてよ。どうせ北に向かうんでしょ?」 神奈子「もちろん翡翠のおみくじは引いて帰ってくれ。きっと幸運間違い無しだ、○○」 ○○ 「諏訪子様、神奈子様・・・お心遣い大変痛み入ります・・・」 霊夢 「○-○-?!早苗みたいな言葉遣いして、あんたどっちのみーかーたーなーのーよー?!」 ○○ 「あああ、霊夢さん落ち着いて落ち着いて!俺は霊夢さんしか見てないから!好きだから!愛しているから! それに諏訪子様と神奈子様は神様なんだし!!」 霊夢 「な、な、なにどさくさに紛れて変な、ちょ、ちょっと、て、照れるじゃないのよ!!」 諏訪子「あれー、あの翡翠って縁結びの効果あったっけ-?神奈子-?」 神奈子「さあ。でもおみくじ引く前だから、関係ないんじゃないの?それにしてもお熱いこと。 私達も当てられそうだわ」 霊夢 「うーーーー、絶対あとでコテンパンに・・・」 ○○ 「ま、まあ、お、俺も悪かった・・・でも霊夢さ、さっきの言葉は、神様に誓って、嘘じゃないから・・・」 霊夢 「し、知らない!!ちょっと○○、こんな居心地の悪い神社、とっととおさらばするわよ! 諏訪子!神奈子!次にあったらアタシの奥義を見せてあげるんだから!」 ○○ 「失礼しましたー」 諏訪子「なんかあーうーのも、ちょっとうらやましいよね、神奈子」 神奈子「ああ、用事が終わったら留守番している早苗を連れて行ってあげるか・・・」 こうして俺は機嫌の悪い霊夢を道中なだめながら春宮に行き、そして宿泊地に向かった。 紫様との待ち合わせは木島となっていた。見せたい物があるらしい。 でも流石に諏訪から木島への道は長いので、今日は山田温泉で泊まることにした。 霊夢「あーさっぱりした。あそこの温泉って良い感じね」 ○○「古くから秘湯で有名だからね。ただ混浴がないのだけは残念なんだが(笑)」 霊夢「・・・もう、いやらしいんだから・・・」 ○○「でもどうだい霊夢、長野の風は」 霊夢「そうねー、何となくあっちの風に似ている気がする」 ○○「秋なんかは特に心地よい風が感じられるぜ。けど冬は雪が多いからこんな風を感じる事は出来ないんだ・・・」 霊夢「ふーん」 ○○「明日は山間の中を通るから、綺麗な景色がよく見られるよ」 霊夢「ほんとに?」 ○○「ああ、途中でおやき買って2人で食べよう。もちろんお茶付きでね」 霊夢「アンタにしてはイキなことするじゃない。じゃあせっかく買ったお酒で乾杯するわよ。昼間の分、付き合いなさい」 ○○「へいへい。ただ飲み過ぎてどうなっても知らないよ-」 霊夢「・・・・・別にアンタだから、良いんじゃないのよ・・・」 ○○「・・・・・」 俺は買ってきた真澄の生搾りに手を付けることにした。 ○○「あー、このキリッっとした感じがたまらないねー」 霊夢「外のお酒も美味しいものね-」 ちょっと紅潮した霊夢の顔がとても愛おしい。 ○○「霊夢、そんな離れてないで、もうちょっとこっちにおいでよ」 霊夢「も、もう・・・何しようって、いうのよ・・・」 ○○「二人で寄り添ってお酒飲むだけですが、何か」 霊夢「・・・・それだけで、終わらないくせに・・・」 まあ、こういう話も、悪くないわな。ではいただきまーす。 山田温泉でしっぽりしたあと、俺と霊夢を乗せたバイクは小布施を経由して中野に抜ける。 途中の小布施は今が栗の旬、故に栗強飯をお昼に食べる。 霊夢「あんまり強飯って食べたこと無いけど、結構美味しいのね」 ○○「ああ、今が旬だからな。もしかしたら穣子様と静葉様が途中立ち寄っていったかも知れないけどね」 霊夢「こんどあっちでもこういうのせびってみようかしら」 ○○「おいおい・・・」 そして中野を抜け野沢方面に抜け、俺はある古びた駅舎のある所にたどり着いた。 旧木島駅。 今はバス以外誰も見かけることのない場所。 そして、そこには約束通り、あの人がいた。 霊夢「なんでこんな所を待ち合わせの場所にしたのよ?」 紫 「あら、ご愛想ね。こういう所こそ待ち合わせに良いでしょ?誰も居なくて」 紫様が駅舎の前で突如実体化した。霊夢は気配で察知したらしい。 ○○「紫様、ご無沙汰です」 紫 「あら○○、久しぶりの外の世界はどうだった?」 ○○「はい、まあ色々と・・・」 紫 「そう、でも満更ということでも無いでしょ。霊夢をお友達に紹介し回ったのかしら?」 霊夢「紫!、そ、そこまで言わなくたっていいでしょ!」 紫 「あらー、ご名答のようですわね。妬けること妬けること」 ○○「からかわないで下さいよ紫様、確かに親や友達に自慢、いえ紹介しまわったのは事実だし。 霊夢「○○・・・もう・・・・」 紫 「その様子だと、”きのうは おたのしみ でしたね。”」 霊夢「・・・・!」 ○○「!?」 紫 「あらあらうふふ、初々しいわぁ」 霊夢「・・・・あとで覚えて置きなさいよ、紫」 ○○「は、はははははは」 しかしこんなやり取りをしていて、外の世界ではコスプレイヤー以外ではまず見られない ドレスと導士服を着こんでいる紫様を見ても誰もいぶかしげないのは、やっぱり賢者故の能力なのだろうか。 紫 「さて○○、いよいよ幻想郷に戻るときが来たようだけど、やり残したことはある?」 ○○「紫様、こいつとこのヘルメット2つ、家に戻しておいて下さい」 紫 「ずいぶんお安いご用ね。それだけでいいの?」 ○○「はい、もしかしたらあっちでご対面できる、かもしれない曰く付きのバイクですからね。 駄目になるなら家で駄目になって欲しいし・・・」 霊夢「○○・・・」 ○○「でも、最後に霊夢と一緒にツーリングできて良かったですよ」 紫 「そう、分かったわ」 ○○「よろしくお願い致します」 紫 「さて、じゃあ2人とも戻る前に、ちょっと見せたいのものがあるのよ。その駅の中に入ってくれないかしら」 霊夢「え?こんな古びた建物の中に?」 ○○「ここって既に廃線になっているところですよ?紫様でもご存知ですよね?」 紫 「だからこそよ。さあ、2人とも入って頂戴」 霊夢「何を考えているのかしら、紫は」 ○○「うーん」 ちょっと引っかかる物を感じながら駅舎の中に入る。 駅はホームだけが残り、構内はレールが取り払われ、雑草が怏々と茂る光景が目に映る。 霊夢「なによ、古びた建物と雑草が茂る所じゃない・・・」 ○○「そうだ・・・ってえええ?」 気が付いたら俺と霊夢は駅のレールの上に立っていた上に前から電車が近づいている。 霊夢「な、なによあれ、あれって」 ○○「ちょ、ちょっとこれって、霊夢ぅぅぅぅぅ!!」 反射的に霊夢を抱き寄せ、俺は目をつむった・・・ 紫 「はい、お疲れさま-」 紫様の声を聞いたとき、俺と霊夢は元の場所にいた。 霊夢「ちょっと紫!!冗談にも程があるわよ!こんな所でアンタのスペカ見せて○○になんかあったらどうするのよ!!」 ○○「あ、あれって確か・・・」 紫 「どう、実際の廃線「ぶらり廃線途中下車の旅」のスペカの感触は」 霊夢「え?アレって」 ようやく引っかかるものが取れた。 ○○「そうですよね、ここって長電木島線の終着駅。そしてアレは・・・」 紫 「○○が良く乗っていた地下鉄の電車。この駅と路線と共に、既に幻想入りした、古き良き思い出・・・」 ○○「そうですよね・・・」 紫 「○○、貴方は、また幻想郷入りすることによって、その存在がどんどん忘れ去られることになるでしょう。 それでも貴方はあっちに行くことに躊躇いがなかったか、ちょっとだけ試させてもらったわ」 ○○「紫様・・・俺は・・・」 紫 「それ以上は言わなくてもいい事よ。幻想郷は総てを受け入れる。それはとても残酷なことって、貴方も知っているでしょ?」 ○○「はい、もちろんです」 紫 「あの時、霊夢を確かに庇った。その事実だけで貴方の決意は十分理解したわ」 霊夢「ちょ、ちょっと、紫。どういうことなの・・・よ?」 紫 「あらあら、知らないというのは本当に罪と言う事だわ。全く貴方は本当にハクレイノミコの自覚があるのかしら?」 霊夢「アンタが勝手に話を進めているからでしょ-!!」 ○○「オイオイ霊夢、もう良いだろ。紫様は俺に本当にあっちに戻る決意を確認したかったんだ。俺は普通の人間だし スペカが使えるわけでもない。でも、だからこそ霊夢と一緒にいたいし、自分が忘れられても霊夢と一緒なら それでいい。そういうことさ」 霊夢「○○・・・」 思わずお互い見つめ合ってしまった。顔が赤い。 しばしの静寂のあと、 紫 「あー、お二人とも?そろそろ、いいかしらねー」 ○○「あ、はい」 霊夢「な、なによぉ・・・」 紫 「じゃあ、貴方たちを幻想郷に戻すわよ。いいかしら」 ○○「お願いします」 霊夢「さっさとやっちゃってよ」 紫 「私は残った仕事を片付けてからそっちに戻るから。それじゃまた後で」 そうして、俺と霊夢は上から来るスキマに包まれた。 現世の画像が歪み、幻となり、消えた後紫と目玉が多く光る空間に包まれる。 あんまりこの光景って好きじゃないんだけどなっー・・・ 気が付くと、俺と霊夢は神社の境内に立っていた。 霊夢「あー、戻ってきたわ-。何だかんだ言って、自分の家っていいわよねー」 ○○「そうだな」 霊夢「じゃあ、買ってきた荷物とか置いて、お茶にしましょ?アンタのオススメのこのおやきを食べながら」 ○○「蒸し器あるかい?蒸かし直すと美味しいんだよ?」 霊夢「えーと庫裡にあったかしら。ちょっと探してみるわ」 ○○「じゃあ荷物はやっておくよ」 霊夢「○○、お願いね」 霊夢は言った。「自分の家っていいわよねー」と。 俺の家はここではない。 けど、これから俺の家になる。そう思える気がした。 霊夢と暮らす幻想郷の話は、多分一杯書き留められる事になるだろう。 今はワープロが流れ着いている。阿求さんにも教えてあげよう、物語を書き連ねることを。 あと、俺と霊夢の話もね。 この紅い服の巫女が、俺の、永遠の巫女となりますように。 糸冬 旧イチャスレ上げた自分の作品を若干修正を施し、改めて上げなおしました。 Coahは便利さね、読むのには。 しかしもう2月なのに10月頃の話題のそんなSSで大丈夫か? あーでもバイク乗りてー。 信州また旅行して-、そして霊夢に乗(ry Megalith 2011/07/06 「――で、あなた達って、いつ結婚するのかしら?」 「「……だからありえないって」」 幾度目かわからない問い掛けに、幾度目かわからないまったく同じタイミングで回答。 意図はしていないのだが、何故かよくこうなる。 そろそろ煎じすぎて出涸らしな感が否めないが、なるものは仕方ない。 「そんな事言われてもねぇ。貴方達、一緒に何年も暮らしているでしょう? 皆"そういう"認識にもなるってものよー?」 頬に手をあて困惑を混ぜた苦笑いを浮かべているのは、 ここ幻想郷では知らぬ者がいないであろう、大妖怪の八雲紫である。 ……ゆかりっちと呼んだら蹴られた事は忘れない。絶対にだ。 因みに隣で俺とシンクロしやがったのは、博麗霊夢。俺の家主である。 ちらと見やると目が合った。おい何故俺を睨む。何も非はないだろうが。 「わたしがこいつとくっつくとか、天地がひっくり返ってもありえないから」 「……そいつにはまったくもって同感だな。地獄の閻魔が仕事をサボるくらいありえないぜ」 「あ、あらそう。なら聞くけど……その気がないならどうして一緒に暮らしているのかしら」 これまた幾度目か分からない問い掛けだな。二人揃って溜め息をつき、簡潔に回答する。 「「今更引っ越(させる)すのも面倒だし、二人なら家事の手間も幾らか省ける。利害の一致ってやつだ(よ)」」 幻想郷へ迷い込み、保護してくれた霊夢の家に居候になり、 もうどれくらい経ったっけか。三年?四年?忘れた。 里へ降りる話は何度も来ていたのだが、自他共に認める超面倒くさがりだった俺は、 引っ越すのを延ばし延ばしにしていた。しているうちに誘いも消えてしまい、今に至る。 俺と霊夢の関係は、そんな惰性の延長線上に存在していた。 段々頬を引きつらせていく大妖怪に疑問を覚えつつ、会話を続ける。 「で、買い物途中の俺達を呼び止めて何の用だゆかりっ「蹴るわよ?」――紫、さん」 「ああ、うん。そろそろまた宴会の季節ってことで、皆うずうずしちゃって……」 かく言う私も、と頬を掻くゆかりっち。 歳を考えろ歳と脳内で呆れていると、不意に左腋に痛みが走った。 痛みの元へ目をやると隙間が閉じていくのが見えた。野郎、思考まで読めるのか。 「アンタが解り易すぎる面してるだけよ。……で、場所貸せっていうんでしょ?」 俺を一瞥してから紫に視線を戻す霊夢。 そんなに分かりやすいのかと落ち込む俺の横で、どんどん話は進んでいた。 取り残されてはかなわぬと聞き耳を立てる。 ――日時は今夜。面子はほぼフルセット。暇人だらけだなオイ。 ――食材と酒は各自持ち込みか。咲夜ちゃんや苦労人こと鈴仙あたりが 過不足なくしっかり用意してくれるだろう。 ……そろそろ場所を提供する霊夢への謝礼の話だが……出番だぜ、俺。 聴覚から視覚へ優先度を渡してやると、両の掌をあわせて 分かりやすい"お願い"のポーズを取っている紫の姿が見えた。 何故かそういうポーズが似合うのはこの際気にしない。しないんだってば。 「というわけなんだけど――ダメ?」 「んー、"水道水"を三ぼ「六本だ」――またアンタは人の……はぁ、どうする?紫」 霊夢の出した甘めの条件を咄嗟に上書く。 ――こいつはとかく金品には疎いところがある。 自分が楽しけりゃそれでいいのよとは霊夢の弁だが、 少しくらいプラスアルファが出るように俺が口を出す毎日だ。 ……お前だって出がらしの茶ばかりは嫌だろう? うんざり気味の顔をした霊夢から視線を外し、ぐぬとたじろぐ紫相手に交渉を始める。 「さ、三本半で何とか」 「五」 「むむ……四!」 「四――と四半。それでダメなら余所を当たるんだな」 「むー……もう、仕方ないわね。それで手を打ちましょう!」 「おう、毎度あり。後で納品よろしくな」 高めに吹っかけて狙い目で落とすのは商談の基本だ。 半ばやけくそといった感じの紫と、営業スマイルの俺。 勝者は一目瞭然だ。 自慢してやろうと隣を向くと―― 「……話はまとまった? ほらさっさと買い物の続き済ませるわよ、○○……ぁふ」 ――すげえ退屈そうな顔した奴がいた。もれなくあくびつき。 得意げな気持ちも見る間に萎れていく。 ……そうだな、お前は昔っから興味の無いことに関しては ほんとどうでもいいってスタンス取る奴だったな。 畜生。 「……ああ、終わったよ。終わりましたよ。そんじゃまたな、紫さん」 「あっ――紫も食材くらいは持ち込んでよね? 咲夜あたりが何とかするだろうけど、うちはそんなに余裕ないから。 それじゃ、また後で」 ひらひらと別れの挨拶代わりに手を振り、歩きだす。 それに気付いた霊夢も手短に挨拶を済ませ、直ぐに隣に駆け寄ってきた。 「置いてくなばか」 「すまんすまん。……なあ、買い出し、何残ってたっけ」 「アンタ、それわたしに聞くの何度目?」 「さて、忘れちまったなぁ」 「三回目よ。……まさかもうボケが……」 「うっさい。大体俺はまだ二十代で――」 喧々囂々と尽きぬやり取りを繰り広げながら歩いていく二人を見、 一人残された紫はぽつりと呟いた。 「……どうみても仲のいい恋人か夫婦にしか見えないのよね。 私の目も曇ったのかしら……」 「「「かんぱーい!」」」 時は過ぎて夜の境内。 最初の音頭を取るだけ取り、後は皆好き勝手に騒いでいる。 俺はというと、霧雨の嬢ちゃんや各界の大物といった 馴染みの面子に一通り挨拶だけ済ませた後、一人裏手の縁側でくつろいでいた。 「騒ぐ酒も悪かないんだがな」 やはり静かに愉しむ酒は旨い。 あそこにいると愉しむよりも騒がしさが先に立ってしまう。 なんとなく静寂に浸りたかった俺は、酒瓶片手に退散していたのだった。 脇に置いているのはお察しの通り"水道水"。 盃をくいと傾け残りを煽り、頭上に輝く月を見上げ―― ふと人の気配がしたので視線だけ動かす。 そんな気はしていたけれど、やはり霊夢がきていた。 「あ、やっぱりここにいた」 「いちゃ悪いかよ」 「べーつにー。ただ、もう少し位皆の相手しなさいよね。 もっと話を聞きたいって人達もいるんだから…… 紫に関しては、アンタが秘蔵の酒をふんだくったせいで荒れてたけど」 「あー、開始した時からジト目で睨まれてたから予想はしてた。 しかし、お前もこっちに来たって事は落ち着いたのか?」 「全然。付き合いきれないわよあんなの。 どうせ暴れて幽香あたりに沈められて終わりじゃない?」 心底面倒臭いといった風に肩を竦める霊夢。 お前、自分の後見人的人物になんちゅう…… 「隣」 「勝手にしろ。ただし盃は一つしかない」 「ん」 呆れ顔の俺なぞ見なかったかのように、隣にすとんと腰を落とす。 「月がきれー……」 「……だな」 「お饅頭みたい」 「いや煎餅だろ」 「えー」 他愛ない会話を聞きながら、酒瓶を手に取り盃を満たす。 ……つまみか何か拾ってくればよかったな。失策だ。 「あ、早速飲んでる。なくなっちゃうじゃない」 酒瓶のラベルを見咎めた霊夢が口を尖らせる。 「お前らと違って俺はゆっくり飲むから問題ない。 そもそもお前と二 三で分けたろうが。これは俺んだ。」 ただでさえいつも分け前は多めにしてやってるってのに。 これ以上俺から何をむしり取ろうってんだ? 「アンタの物は半ば私のモノだし。ちょっと味見ー」 「あ、おい!」 言うが早いか、霊夢は俺が手に持っていた盃にぐいと身を乗り出し、 こくこくと先程注いだ酒を飲み干してしまった。 「ぷは。んー、やっぱり美味し」 必然的に近くなってしまった距離から、幸せそうに頬を緩める顔を見て、 ――黙ってりゃ可愛いのに。 なんて昔零した事を不意に思い出した。 「つまみないの?つまみ――○○、どうかした?」 目の前に突き出される、さらさらした黒髪、 芯が強そうだがまだ少し幼さを残す瞳、すらっとした鼻筋、柔らかそうなくちび―― ええい、落ち着け俺。 「……いや、何でもない。つまみは品切れだ。残念だったな」 「ふーん、そう……ならいいわ」 それほど重要でもないのだろう、どうでもよさそうに相づちを打つと、 また霊夢は俺の隣にちょこんと座った。 視界から麗夢が消えたことで幾らか落ち着きを取り戻す。 こいつにはもうちょっと慎みって奴を教えなければならんらしい。 出会った頃からちっとは淑やかさを身に付けたかと思ったが、まだまだだな。 「……ね」 「ん?」 右肩に僅かな重みを感じた。 「今日で、五年目」 「……もうそんな経ったか。つかよく覚えてんな」 幻想入りをした当人が既に忘れかけているのだが、彼女は律儀に覚えているらしい。 「何となくかしら……うん、何となくよ」 「そうか」 「別に出会いが衝撃的だったからというわけじゃないからね」 「はいはい」 「むー……その言い方、ちょっとむかつくわ。てい」 「ぎゃーす」 ぽかりと威力のない拳が飛んできた。 三発目あたりでミットに収めるように、左手で受けとめる。 「……ねぇ、○○?」 「何だ?」 左手の中で拳が開かれ、俺の指に小さく絡む。 「……天地が一回転したら、わたし達はどうなるのかしらね」 「――サボった勢いそのままに辞表も提出、ってか」 「そ」 お互い何を言いたいかは分かっている。伊達に長い付き合いしてるわけでもない。 ――隣にいる霊夢。 まだ俺の胸元位までしか背の無かった彼女は、今では俺の肩より上になる位までに成長した。 ガキだガキだと思って、意識しないようにしていたが―― 「"私"はもう、子供じゃないよ?」 「っ」 考えを読まれたような気がして、思わず霊夢の顔を見る。 怒っているわけでもなく、ただじっと俺の顔を見る、一人の女の顔がそこにあった。 「出会った頃の、聞き分けのないガキじゃ、もうないんだからね」 「すまん」 「貴方の隣に並び立てるくらいは、大きくなったわ」 「……そうだな」 絡み付く指を優しく握り返し、右手で彼女を抱き寄せる。 「お前ももう立派な大人だよ。……だから、漸く言える」 「そうね、私もずっと温めて来た気持ち、漸く口に出来るわ」 「「……好きだ(よ)」」 ――初めてのキスは、アルコール臭かった。 翌日。 太陽がまだ低いうちではあるが、至って普通に目が覚めた。 何も変わらない、いつも通りの朝だ。 強いて違いを挙げるならば、あの後宴会場を一人で片付けた為、体の節々が痛いくらいか。 「くぁ……んぎぎ」 草履を履いて、庭で思い切り背伸びをする。 ごきごきと体の節々が快音をあげた――うん、気持ちいい。 「おっさんくさー……ぁふ」 開け放っていた襖から、目を擦りながら霊夢が姿を覗かせる。 「うるせぇ。お前もやってみれば分かるさ。存外気持ちいいんだぜ?」 「んー……そうねー……」 よたよたと眠気を隠そうともせず、庭へ出てくる霊夢。 危なっかしい足取りで俺の隣へ来たかと思うと、 「ん~~――ぁ、あら?」 盛大に伸びをした反動か、バランスを崩してしまった。 咄嗟に手を伸ばし、抱き抱えるようにして支える。 「思い切り良すぎだバカ」 「……えへ、○○ー」 驚いた顔をしていたのも束の間、蕩けた顔のまま俺に抱きついてきた。 いや、あの、うん。こいつ誰? 昨日からのあまりの変わり様に、軽く思考が停止しかける。 「……昨日、途中から姿消してたから何かやっていたことは予想してたけど……」 腕のなかのやわらかい感触を持て余していると、不意に横合いから声がした。 「一体何が起こったの?○○……」 困惑やら驚愕やら色々な感情をミックスした顔をした紫が、隙間から顔を出していた。 「あのね、紫、知ってる?」 俺から離れようとしない霊夢は、顔だけ紫に向けるとこう言った。 「昨日、天地は二度ひっくり返って、一周したのよ?」 「……だそうだ」 口を塞ぐことも忘れた紫と、立ち尽くす俺と、俺にしがみつく霊夢と。 あんまり普段と変わらない気はしたが、俺の腕の中の温もりだけが、少しだけ違って感じた。 後日、「ついに」とか「やっと」とか、そんな修飾子がふんだんに使われた状態で 俺たちの挙式が新聞記事となるのだが、それは別段話すような事でもないので割愛させて頂く。 今が少女なら、数年経てば彼女らも立派な女性になるはずなわけで。 妄想の勢いのままに書き散らかしてしまいました。 改良すべき点などありましたら、どんどんご指摘くださいませ。 Megalith 2012/02/14 今日は2月14日 外の世界ではバレンタインデーと呼ばれる日だ。 その日は自分の愛する異性に日頃の感謝を込めた贈り物をする。 近年の日本では、女性から男性へチョコ等の甘いものを贈るのが一般的になっている。 と言っても、幻想郷にそんな風習はない。 幻想郷に来てから二年が経つが、そんな素敵なイベントは起きたことがない。 「随分と気の抜けた顔してるわね○○」 なんてことを考えていると、一人の少女が俺の家を訪ねてきた。 彼女は『博麗 霊夢』 幻想郷の異変を解決するスゴ腕の巫女さんだ。 霊夢との付き合いは二年前、俺が幻想郷に迷い込んだ時からだ。 記憶も曖昧に幻想郷を彷徨っていたところを彼女が保護してくれたことが切欠だった。 保護されてしばらく一緒に暮らした後に、俺は今住んでいる人里はずれにある家に移った。 住居を移った後も彼女との交流は続いている。 「おぉ霊夢か、どうした急に」 「近くに来たから寄ってみただけよ、上がっていい? 」 「別に構わないけど… 」 突然の来訪に驚いたものの、霊夢を家に上げる。 普段は俺の方から彼女の神社を訪れるので、彼女から訪ねてくるのは珍しいことだった。 「今日は良いお菓子があるの」 「……明日は大雪か」 「どういう意味よ」 珍しいことが重なるものだ。 いつもはお金にうるさいドケチの霊夢が手土産を持ってきたと言うのだ。 天変地異を疑いたくもなる。 「待っててくれ、今お茶を淹れるから」 「出涸らしは嫌よ」 霊夢を居間に座らせ、俺は台所へお茶を淹れにいく。 珍しいことが重なったとはいえ、今はまだ平和な日常だ。 まだ慌てるような時間じゃない。 「相変わらず質素な家ね、ちゃんと暮らせてる? 」 「住めば都だ、余計なものは必要ない」 「ふ~ん」 お茶を淹れて戻ってみると、霊夢が持ってきたお菓子を広げていた。 俺の家への感想も言っている。 ボロ家で何が悪い。 「おっ、美味そうなおはぎだな」 「私の手作りよ、ありがたく頂戴しなさい」 「そりゃありがたいな」 霊夢が持ってきたお菓子は『おはぎ』だった。しかも手作り。 甘そうな餡子が食欲をそそる。 「それじゃ、いただきます!」 「召し上がれ」 早速お茶と共にいただかせてもらう。 やはり和菓子にはお茶が一番。 「美味いな」 「そう? 気に入ってくれてよかった」 俺がおはぎの感想を述べると、霊夢が笑顔を浮かべる。 その笑顔にドキッとしてしまったのは内緒。 「しかし、どういう風の吹きまわしだ? 」 「えっ? 」 「いや、霊夢が手土産持って俺のところに来るなんて珍しいからさ」 「あら、私の好意が迷惑だった? 」 「迷惑ではないけど、なんか調子狂うな… 」 俺の知っている霊夢はいつも我が道を行く人間だった。 それも邪魔する者は全て蹴散らしていくぐらい、周りを寄せ付けない強さを持った。 その霊夢が突然こういった形で好意を向けてくることに違和感を感じざるを得なかった。 「まぁ強いて言うなら、たまには素直になってみようかなって… 」 「どういうことだ? 」 「分からないならいいわ」 「なんだそりゃ」 そんなやり取りがあった後、霊夢が帰る時となった。 「今日はありがとな、美味しいお菓子貰っちゃって」 「いいのよ別に、残りもちゃんと食べてね」 「あぁ、それじゃまたな」 「○○! 」 玄関先で別れ家に戻ろうとしたその時、突然霊夢が俺を呼びとめた。 「どうした霊夢? 」 「ハッピーバレンタイン! 」 そう言い残し、霊夢は飛び去っていった。 俺はしばらく呆気にとられた後、ようやく意味を理解した。 「あいつ、なんで急にお菓子なんて持って来たかと思えば… 」 スキマ妖怪あたりの入れ知恵だろうか。 こちらの世界にバレンタインはないと思って油断していた。 とにかく今は家の中に戻って、残った霊夢の好意を味わうとしよう。
https://w.atwiki.jp/touhou_srpg/pages/16.html
博麗霊夢はくれいれいむ 名前 霊夢 タイプ 防御系 攻撃力 B 防御力 A 霊力 A 移動力 6 指揮修正 A スペルカード B 攻撃方法 名前 霊力 攻撃力 距離 相殺 コメント ホーミング弾 0 +0 近遠 × 基本攻撃 ニードルショット 2 +2 近 × 近距離技 陰陽弾 6 -5 近遠 ○ 射程2 ホーミング弾2 4 +0 近遠 × 攻撃回数多 全方位弾 6 +0 近 ○ 近距離のみだが超防御 封魔弾 10 +12 近遠 ○ 乱愚風1だと射程6※ 夢想天性 20 +7 近遠 ○ 自身無敵 ザコ 治癒妖精 歩兵系 戦闘妖精 歩兵系 防御妖精 防御系 弓矢妖精 遠距離系 カラス 飛空系 魔法 ヒール1 シールド1 アタック1 ヒール2 フォースヒール1 アタック2 コメント 乱愚風1の主人公。 すべてのステータスが高く、聖魔剣装備可能。霊力にもザコにも恵まれるが 強敵がほとんど歩兵系であり、ラスボスまでも歩兵系であるために 油断すると敵ボス特攻で即死する事が多い。 夢想天性は判定がとても強いが消費が高すぎるのが難点。 封魔弾は乱愚風1だと射程6だがアペンドすると射程1になる。
https://w.atwiki.jp/touhoiuyamaut/pages/14.html
山内狼幻想郷の 博麗 霊夢 黒髪に大きな赤いリボン、顔の両脇に髪を一総まとめて赤い髪飾りを付けている。髪の長さは作品によってまちまちだが、後の作品になるほど長くなっているようにも見える。この作品では、一応だが長い黒髪「ロングテール」の女性巫女という意識は、高い。 博麗神社32代目神主 博麗 景元の娘にあたる。 霧雨 魔理沙とは、ライバルで親友同士という意識が根強い。また 強敵、ゼクロスを倒した後、言ったセリフが 「私は、博麗 霊夢。運命や自主には、逆らえない。霊気を持つ者」と語っている。息子の博麗 零士曰く。「家の神社は、ご先祖様がこの神社の祖神だと言われているほど。アサシンは、四人で倒したがほどなく人里の人間と結婚している。 能力は、「空を飛べる程度の能力を持つ。」人間族で初めて能力を持った女子が博麗 神社で産まれた。それが霊夢。魔理沙の方が年上なのだが魔理沙は、元々、商人だったのであしからず。 よく使う従来のスペルカード 物語の中で使う従来のスペルカードは、👇 霊符「夢想封印」 霊符「夢想封印 散」 霊符「夢想封印 集」 夢符「二重結界」 神霊「夢想封印」 神技「八方鬼縛陣」 力符「陰陽玉将」 夢戦「幻想之月」 神霊「夢想封印 瞬」 霊符「陰陽印」 霊符「博麗幻影」 神技「天覇風神脚」 神技「八方龍殺陣」 霊符「夢想封印 夢限」 携行品スペルカード・ 武器など ホーミングアミュレット 拡散アミュレット 博麗アミュレット 陰陽弾 陰陽玉 など ゼクロス・ドラゴンにもう一度戦った 後に使うスペルカード 封府「霊夜叉嚴流幻」 封府「博麗大封印結界」 丞府「上竜巻の神」 祭府「下竜巻の神」 祭府「麗龍霊脚幻」 霊府「大夢想封印 敵無」 非携行品・武器など ハンターアミュレット 博麗ハンターアミュレットなど 多数登場する。 結局、過去との邂逅でほぼ終えた感じだった。中でも博麗大結界は、母親が使っていたスペルカードなのでとにかく結構、使える。 一応、小説で書いたので自機的存在では、ある。 なお、過去の邂逅編「281話から313話まで」で父親、景元と母親、霊子が魔物に殺されて幻想郷の人達を救う為、一時的な解決策として人里には、かなりの結界が敷かれていたりする。この事から博麗 神社の巫女となったりした。 FFやFEの職業で言うと赤巫女という薙刀や和弓を扱う巫女で戦闘に長けた巫女だ。早苗の緑巫女とは、違い、若干、平和的では、なくなっている。
https://w.atwiki.jp/neyasureimu/pages/15.html
博麗霊夢さん 通常打撃 通常射撃 スキル スペル コンボ ここまで遊び ここからは本音 立ち回り
https://w.atwiki.jp/pcwars/pages/45.html
無印版 DX版 属性 飛行 種族 人 価格 10000P 移動力 5 射程 1 攻撃力 6 防御力 4 最大SP 60 備考 占領力10 占領力10、妖怪攻+50%、鬼攻+50%弾幕に対する攻防ペナルティなし 生産可能ショーグン:レミリア、パチュリー、咲夜、霊夢、魔理沙、アリス、チルノ、 美鈴、萃香、文、橙、藍、紫、フランドール、香霖 東方projectの主人公。永夜抄では4面ボスも務めた。 移動力5で飛行属性の占領力持ちは内政面で非常に使い勝手がいい。公式説明の言葉を借りるなら「素敵」。 単体で水の向こうの平地に結界が設置できることがどれだけの価値を持つかは元ネタのプレイヤーならよくわかるはずだ。 ただし戦闘能力はかなり低いため、単独で飛び地に結界や魔法陣を張りに行くのは少々厳しい。 ある程度の強さの飛行ユニットを護衛につけるのが理想となるが、そうすると実際の運用ではかなりコストが上がってしまうことに。 効果的に運用するためには収入が十分に確保できた上での中盤以降となるだろう。 DX版では、妖怪退治の第一人者ということもあり特効が付いた。 とはいえ、攻撃力の低さから防御が6以上あるレミリアと紫相手にはショーグンやスペカの恩恵がないと特効が無意味である。 また、フランドール程ではないが弾幕相手への攻撃もそれなりにこなせる。 弾幕弱点もなく額面以上の防御力を発揮するため、中盤以降に霊夢の大量生産から強引に占領活動できる。 なお、毛玉の処理はお手の物で、防御4でほぼノーダメ、攻撃9で瀕死(ショーグン補正+10%ならほぼ一撃粉砕)となる。 キャンペーン25面では中盤の主力としてお世話になるだろう。
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/476.html
霊夢6 5スレ目 58 さて、僕がこの幻想郷に来てどのくらいやら。 運が無いのかどうなのやら、妙な妖怪に襲われて、そこを霊夢に救われて。 その後はいろんな人と宴会やって、散々言い訳並べて片づけを9 1の割合でこなしたり、もちろん9割は僕だ。 「ふー、しかしここに来て1年なのに向こうで10年を過ごしたような気分だよ」 夏の夜空を眺めつつ、神社の縁側でお茶をすする、もちろん、一番茶などという気の効いたものは無いので出がらしだ。 「それだけ人生が充実してていいんじゃないのー?」 「まぁそうなんだけどね、濃厚な人生ってことなのかな」 いつの間にか僕の横にいた霊夢がいつものようにお茶をすする、これだけ見ると茶のみ仲間みたいだ。 しばらくの静寂、夜の縁側に響くのは茶をすする音。 「偶には静かな夜もいいわね」 「うん、最近萃香のテンション高かったせいか連日宴会だったからね、こうやって2人で話す暇なんて無かったよ」 「ねぇ、○○」 「どうしたんだ?霊夢」 すると霊夢は僕の体に寄り添い、呟いた。 「しばらく・・・・、こうしててもいいかしら?」 「うん、気の済むまでご自由にどうぞ」 「ありがとう、じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」 「死ぬまで、いや、死んでもこうして隣にいてくれるかな?」 「私も既にそのつもりよ、これからも末永くよろしくね、○○」 前スレまでROMってたけどふと触発されて描きたくなった、満足はしているが後悔はしていません。 自分の脳内の8割を占めてた妄想を拙著な文章力で書いてみたらなにやらぐだぐだというかなんというかorz ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 114 やったよ霊夢、ついに紅をノーマルでノーコンティニュークリアできたよ! 「おめでとう。(でも貴方が下手糞だったおかげで私は何度も何度もボロクソだわ、魔理沙も使いなさいよ)」 だから約束どおり紅魔湖にスワンボート浮かべて二人っきりで一緒にk 「あら?あなた紅をクリアする前から妖々夢なんか買っちゃったじゃない。 あっちは放りだすつもりなの?」 くっ・・・わかったよ、今は霊夢の腋でがまんするよ! 「ちょ、いや!変なとこ触らないで!(飲みかけの暑いお茶を○○にぶっかけます)」 うわっちゃ、熱い!熱い!溶けっ!! さて、妹様に会うためまたがんばります ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 172 ツンデ霊夢が縁側にて この暑さのため、霊夢は普段の髪型ではなく、後頭部付近の全ての髪を ポニーテールにまとめていた。 したがって、腋はおろか、その白いうなじまでが綺麗に露出していて ○○は劣情を催してしかたがない。最近流行りのアレを試すことにした。 「なぁ霊夢」 「茶菓子ならもう無いわ」 即答、茶菓子をきらせた霊夢はご機嫌斜めの様子だ。 先手をとられたかたちの○○は、それでも意を決して巫女に胸中を伝える。 「そうじゃなくて、さ」 「何よ」 「押し倒してもいいか?」 「・・・なんですって?」 霊夢の目つきが変わり、その冷たい視線が○○を貫徹する。 ○○、やはり霊夢相手にこの台詞はまずかったのではないかと後悔する。 彼女の袖からは針が数本、顔を出しているではないか。 「・・・いや、ごめん。なんでもないんだ、許してくれ」 「・・・ふん」 針を引っ込めた霊夢は、蔑みの表情を浮かべ、言った。 「何よ。そんなことを一々聞いて、女の子一人押し倒す勇気もないの?」 「れ、霊夢」 「それとも、○○は、女が、怖い?」 茶化すような台詞に俺はついかっとなって (省略されました。続きを表示するには指先ひとつでダウンさ!) ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 216 「あー、暑いわ暑いわ暑くて溶けそう」 「暑いな」 霊夢がだらしなくだれている。 「沢に水浴びにでも行くか」 「それはめんどくさい」 「そりゃそーだが、このまま寝ることもできんだろ」 この暑さじゃなぁ……。 「あー、そうだ。いいこと思いついたわ。ちょっと出かけてくる」 「え?」 縁側の床の冷たさを身に取り入れようとしているだらしない姿 勢のままで霊夢がふわふわと宙を飛んでいった。 「あっちは……紅魔郷だよな」 そういえば、時を操るメイドなんて非常識なのがいたっけ。 彼女の力なら、空気中の分子の動きを緩やかにして気温を下げる なんていう芸当ができるのかもしれない。 それをあてにして行ったというのなら――おとなしく待とう。 いい加減、俺もこの暑さには参っていた。 そして、正午頃、霊夢が喜色満面の笑みで帰ってきた。小脇に ズタボロの氷精を抱えて。 「……チルノじゃないか」 ああ、彼女なら好きなように氷を作れるし、彼女自体体が冷たい。 「あー、ひんやりして気持ちいいわ」 「……災難だな、チルノ」 「はーなーせー!!」 「離すもんですか。アーヒャッヒャッヒャ! ○○さんもくっつきなさいよ。冷 たくて気持ちいーわよ」 ほい、と霊夢からチルノを渡される。 思わず抱きとめて、その冷たさに感動する。 「あわわわ……!」 チルノの狼狽した声が聞こえる。それもそうだな。いくら見た 目がガキンチョだとわいっても女の子だ。異性に密着されれば、 平静ではいられないだろう。 ……そういうことに気づいてはいたが、かといってチルノを解放 するほど正気を保っていられるわけでもなかった。 なにせ── あ つ い その一言に尽きる。 暴れるチルノを、俺は頬ずりしかねんばかりに抱擁する。 が、それが不意に収まった。 怪訝に思って、チルノの顔を見ると、紅潮していた。 「な、なに? あたいは忙しいんだからね! 涼みたいんなら、 早く済ませてよね!」 そう言って、今度はチルノの方から、くっついてきた。 Oh, It s coooooooool!!!! さあ、幻想郷の端っこで抱き合おう! とばかりにチルノ を抱きしめようとしたら──霊夢にチルノをひったくられた。 「○○さん、もう十分でしょ?」 「エエ、モチロン」 霊夢が怖い。そう答えるしかなかった。 しばらく、霊夢がチルノを堪能しているのを眺めているばかり で、ムラムラ──もとい、イライラしてきた。もちろん、暑さ で、だ。勿論、やーらしいことも少しは考えているけどさ。 「○○さん、○○さん。こっちきて」 霊夢に呼ばれて、ようやく俺にもチルノに触らせてくれるのか、 と喜び勇んで寄っていくと──いきなり、霊夢に抱きつかれた。 「あ……え……?」 「ほ、ほら、どう? わたしだって冷たくて気持ちいいでしょ?」 確かに霊夢の体は冷たくなっていて、気持ちよかった。 「ああ、気持ちいい──けど、霊夢が体冷やしすぎになっちゃう じゃないか」 「ん? 別にいいじゃない。○○さんも涼しくなれるし」 「女の子が体を冷やしちゃ──」 「ああ、もう。うるさいわね。だったら○○さんが暖めてよ」 いや、そうは言ってもね。チルノに逃げられたらどうすんのよ。 そう思って、チルノを見ると、氷のような透明な羽を広げたまま 大人しくしていた。 どことなく、羨ましそうにしているように見えて、俺は── 「チルノもおいでー」 と誘った。 チルノが突進してくる。 ……ちょっと待て。その勢いはさすがにまずい。 と言おうとしたが、間に合うはずもない。 「ぬぐっ!?」 霊夢が肺を押し潰されて、ひしゃげた息を吐いた。 一通り、咳き込んだ後、霊夢は霊気を立ち上らせて一言言った。 「くぉら、チルノ……」 「あ、あたい、今日は大蝦蟇と果たし合いの約束してたんだった。 そうだった。じゃあね!」 そう言って、チルノは天狗もかくやと思われるほどの勢いで飛ん でった。 「……霊夢が脅かすから、逃げられたじゃないか」 「いいじゃない。まだ、わたしだって冷たいでしょ?」 「まあね」 霊夢と一緒に縁側に座り、身を寄せ合うことにしよう。霊夢の心 地よい冷たさが、熱気にむしばまれるまでは。 22時間どころか36時間orz ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 231(うpろだ 52) ※冷房を20℃に設定して、三十分お待ちください ――少女冷却中―― 「……ただいまー」 長すぎる冬のある日。昼前に霊夢が飛び出していって、半日経って博麗神社に帰ってきた。 「ど、どうした、霊夢? ずいぶんボロボロじゃないか」 「うるさいわね」 「げ、それ血じゃないか。薬箱どこだっけ?」 「かまどの脇に置いてあったような――なかったような」 「とってくる」 「ん、お願い」 「癪だわ。というか癪だわ」 土間から薬箱を持って戻ってくると、何やら霊夢がぶつぶつ呟いている。 「薬あったぞー、そら脱げ、やれ脱げ」 「はーい……」 霊夢は服を脱いで、背中をこちらに向けた。 切り傷やら擦り傷に軟膏を塗ってやる。 ちなみにサラシは巻いたままである。 残念じゃないさ。ああそうさ!(゚⊿゚) 悲しくなんて――ない!(゚Д゚) 「いたた」 「我慢してくれぃ。にしても、珍しくこっぴどくやられたな」 「あの@のせいで力が抜けたわ」 「アットマーク?」 「こっちのことよ。もう全部塗ってくれた?」 「ん、手際悪くてすまんな。まだだ。でも、もうちょい」 「早く済ませてね……っくしゅん!」 「んー、寒いなぁ……ほい、終わり。風邪ひくなよー」 「ありがと」 霊夢が服を着る。 包帯が必要なほどの深い傷がなかったのは何よりだが、 傷ついて帰って来るというのは心配だった。 どこに行っていたのか、聞いてみたがはぐらかされる。 気にするな、ということだろうか。 「お風呂、入りたい」 霊夢が唐突に言った。 「あいよ」 風呂を沸かしに行った。 霊夢が風呂に入ったので、薬を塗り直した。 二度手間なのに、なぜかほのぼの。 湯冷めしたのか、霊夢がもう一度くしゃみした。 暖めてやろうと思って抱きすくめると、抵抗された。 離れると、恨めしい顔をされた。どないせーと?(;´Д`) 囲炉裏を挟んで、雑談する。 が、どうにも辛気くさい話題しかない。 里では来年の作物の実りが心配だという声が多い。 病人も増えるばかりで、なかなか減らない治らない。 「茶葉が心配だわ」 「そうだな」 お約束な霊夢の言葉に、少し苦笑して頷いた。 パチパチ……パチ…… お互いに黙ると、時折炭が爆ぜる音がことのほか大きく響く。 炭も残り少ない。まあいいか。この天候だ。 木もどんどん枯れていっているから、薪は山に入ればいくらでもある。 とはいっても、はげ山になってしまえば、来年以降どうしようもなくなる。 ……あー、先行き不安だ。 でも、まあ――なんとかなるさ。 「もう寝るわ」 「おやすみ」 「おやすみなさい」 霊夢が寝てしまい、一人で囲炉裏の火を見つめる。 「……なんとかなる、とは言っても、なんとかするのは霊夢なんだよな」 うーむ、歯がゆい。 ま、いいや。寝よ寝よ。 翌朝。 起きると、咳が出た。 縁側に出てみると、積雪が高さを増していた。おまけに風まで強い。 「あっちゃー、風邪ひいたかな」 昨夜、自分が注意しておいて自分が風邪ひいちゃ世話ない。 「飯炊くついでに暖とろっと……」 土間に行く途中、霊夢とでくわした。 「おはよう」 「おはよう……顔、赤いわね」 「微熱はあるかも。でも頭痛もしないし、大事ないだろ」 「そう? だといいけど。ああ、雪おろしはわたしがしておくわ。落ちると危ないし」 「そりゃ助かる。じゃ、飯作ってくる」 「ん、お願いね」 かまどに薪を放り込んで着火。 火付けの松葉はたっぷりあったが、それすら心許なくなってきている。 春が来ない 春が来ない 何処行った? 年季の入った竹筒で風を吹き込みつつ、炎が燃え上がるのを待つ。 しかし、なかなか火の勢いが強くならない。おまけに煙も多い。 「あーあ、連日の雪で湿気たか……」 さらに息を強く吹き込もうとして――うかつにも煙を吸い込んだ。 「けほっ、うげほけほっ……ごほごほ」orz うずくまって咳き込む。 「ちょ、ちょっと! 大丈夫!?」 激しく咳き込む音を聞きつけて、霊夢が文字通り飛んできた。 「ん ケホケホ 大丈夫。ゴッホゴッホ 煙吸い込んだだけ」 「はぁ、もう……びっくりさせないでよ」 「ごめんごめん」 「…………」 霊夢がこっちに指先を伸ばし、かすらせるように頬を撫でた。 「霊夢?」 呼びかけてみても、反応らしい反応を見せずに、ずっと目を見つめてくる。 「……朝ご飯を一緒に作ろうと思ったけど、任せるわ」 「ああ、任された」 もとよりそのつもりだったし。 麦と粟を混ぜたご飯、大根たっぷりのみそ汁、それに漬け物三種類。 それが朝餉。 なぜか、霊夢は外出寸前の格好だった。 「急ぎでどっか行くみたいだけどさ、手袋ぐらい外したら?」 「あ、ああ、そうね」 「「いただきます」」 と二人で唱和するやいなや、霊夢が猛然と飯をかっ込み始めた。 霊夢は三分で食い終わり、勢いよく立ち上がる。 「ごちそうさま! ちょっと出かけてくるわ!」 「あ、待った」 「何? 急いでるんだけど」 「お茶。飲んでいったら?」 霊夢がガツ食いしてる間に準備しておいた。 「そうね、ありがと」 ずずずずずずずずず 一気に湯飲みから茶を吸い上げる霊夢。 よく火傷しないなあ、と感心する。 「いってきます!」 「あ、待った」 「今度は何!?」 「手袋」 「……ありがと」 「と、マフラー」 「…………ありがと」 「怪我しないようにな」 「……うん」 見つめ合うのが照れくさくて、二人して咳払い。 霊夢が玄関に向かうので、それに着いていく。 雪を踏むと裾が濡れるので、敷居から少しだけ出て霊夢を見送る。 「いってらっしゃい」 霊夢が宙で一旦止まった。 そして反転して、こちらに寄ってきた。 触れるだけの淡いキスをする。 「春を、取り戻してくるわ」 自信に満ちた穏やかな笑みを浮かべて、素敵な巫女はそう宣言した。 次第に小さくなっていく霊夢を見て、思う。 「雪おろしでもして待つとしようか」 願わくば、これが最後の雪おろしとなりますように、と。 ――そんな、白銀の春でした―― ===後書き=== 霊夢、妖々夢bad endの夜。 うーむ、甲斐甲斐しい○○だ。 最後の霊夢の笑顔は妖々夢のchoose girlの立ち絵を想像してください。 マフラーは脳内補完で。霊夢だけマフラーしてないんだもんなぁ。 あ、魔理沙はストール? 霊夢は○○が風邪を引かないうちに春を取り戻そうと急いだということで。 しかし、春の異変は正味洒落にならんと思うのですが。 ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 264 霊夢に「牛タンっておいしいよね」って言ったら、 「そうね、人間の舌も牛タンだったらいいのにね」って言われた。 「そしたら何も食べてなくても、常に牛タンの味がしておいしいのに」だって。 たしかに、人間の舌っていつも口の中にあるのに味がしないなー。 霊夢と話し合った結果、それはもしかすると ずっと同じ味の舌が口の中に入ってるから味覚が麻痺してるんじゃないか? ということになって、お互いの舌を舐め合って確かめてみることにした。 そしたらすごい!霊夢の舌おいしい!! まろやか! お互いに相手の舌を舐めながら「おいしいよー」「おいしいねー」 「デリシャスだよー」「デリシャスだねー」ってやってたら、気が付くともうこんな時間だった。 この実験で、お互いの舌を舐め合えばおかずは要らないことが判明したので、明日から 「一ヶ月間お互いの舌の味と白米だけで生活する貧乏カップル」っていう黄金伝説を達成しようと思う。 ──────────────────────────────────────────────── 5スレ目 863(うpろだ0058) 季節は廻る。 この世界でも、もともと僕がいた世界と同じように廻っていく。 -パチパチッ! パチッ!- 桜島の御岳のような白い煙を上げ、落ち葉の山が燃える。 黒く炭化してきた部分が見えれば、落ち葉を追加していくのみの単調な作業。 -パチッ!- 乾燥した木の実が火の中で弾ける。 火をつけた時の太陽の位置と、今の位置を比べてみる。 (そろそろかな…) と思うと同時に漂ってくるほのかに甘い香り。 「ドンピシャだ。おーい霊夢ー! 焼き芋焼けたぞー」 縁側で一人お茶を啜っている霊夢が答える。 「持ってきてー。そっちに行くのが面倒ー」 「だめです、こっちまで来なさい。んじゃないとあげないよ」 「ウソうそ嘘。今行くってば」 霊夢がやってくるのを確認し、落ち葉の山を崩していく。 目的のブツを見つけてご満悦な僕と霊夢。互いに顔を見てから、思わず笑みがこぼれる。 傍に置いておいた文文。新聞を手に取り、「ソレ」を包む。 「どうだ。出来立てのほやほやだぞ。味は保障する」 パクァと二つに折り、「ソレ」…焼き芋を霊夢に渡す。もちろん大きいほうを。 「熱いから気をつけなよ」 「あふっ! はふ…ん~おいひい」 満面の笑みで答える霊夢の顔を見て、僕のちょっぴりの苦労も吹き飛んだような気がした。 縁側で二人座り、焼き芋を食べる。 二人とも若干猫舌なのか、ふぅふぅ息をかけ冷ましながら食べる。 遠くで鳥が鳴いている。僕たちの会話は、無い。 けど、こうしているだけで幸せだった。 「貴方が来てもう1年経つのね」 以外にも、最初に口を開いたのは霊夢からだった。 いつもは僕の問いかけに答えるくらいだったのに。 「そうだな。いつの間にか季節が廻っていった、って感じだね」 「ぼーっとしてるとあっという間よ?」 「年がら年中ぼーっと縁側でお茶啜ってるどこかの巫女さんには言われたくない」 ケケケッと子供のような笑い方をして霊夢をからかう。 「ふふふっ…どうだか…」 コロコロと笑いながら、霊夢も焼き芋を口に運ぶ。 僕も自分の焼き芋に目を落とし、ほどよく冷めてきていた残りを口に放り込む。 もぎゅもぎゅと咀嚼して…ッッ!? 「むぐっ!! くぁwせdrftgyふじこlp」 まずい。非常にまずい。芋が喉に詰まった。 ドンドンと胸を叩く。だが足りない。手元にあった湯のみを手に取り一気飲みする。 「ゴクゴクゴクッ! ッッ…! …くはぁ~、助かった…」 「まったく、何やってるのよ! 大丈夫?」 霊夢が心配した様子で僕の顔を覗き込んでくる。 「大丈夫…もう大丈夫。いやしかし焦った。久しぶりに焼き芋なんて食べたからかな」 「心配かけてもぅ…」 そう言うと霊夢は炊事場に歩いていき、しばらく湯飲みを持って戻ってきた。 「はいお茶。入れてあげてきたから飲みなさい」 「あざーっす。ん…熱っ!」 熱い。入れたてだから当然なのだが。 「くぉぉ…熱い…」 「何やってるのよほんとに…」 心底霊夢が呆れている。 「しょうがないわね」 そう言うと霊夢が湯のみを取る。 「良くこの湯のみを見ててね」 霊夢が湯飲みに手をかざし、何かを唱える。そして一口。 良く見て、とジェスチャーで湯飲みを指差したので僕は覗き込もうとしたその時、 -ちゅ コクン- その時の僕の顔は滑稽だっただろう。目が点、まさに文字通りだったに違いない。 霊夢はそっぽを向いている。表情は見れない。 たっぷり10秒固まってから僕は口を開いた。 「霊夢」 「…なによ」 霊夢はまだそっぽを向いている。 「霊夢」 「だからなによ」 「お、おかわり、頂戴…?」 「ッッ!」 バッと振り向く霊夢の顔は真っ赤だった。 最初は目を見開いてびっくりしていたが、すぐに笑顔に変わる。 「…甘えん坊さんね」 「なんとでも言え」 霊夢はクスッと笑うと、お茶をもう一口含んだ。 (省略されました。今週撮り溜めした深夜アニメを見てくるので、続きを読むには中の人がデスノの内容に満足するまで待って下さい) ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 46(本文は夢の中で出会った東方キャラとの出来事を語るスレ 711) 夢スレより転載。いいねー 何か妙な夢を見た。 場所は何処かの和室。障子の隙間から縁側と庭が見えたから、神社だったのかも知れない。 俺の前には布団が敷かれ、そこに座ってる寝間着姿の霊夢。 (寝間着と言ってもパジャマの類では無く、時代劇で出てくる様なヤツ) 霊夢は右手を肩から吊っていた。どうやら怪我をしたらしい。 夢の中の俺は怪我で不自由な霊夢の世話をする為に、里から呼ばれた様だ。 たわいも無い会話(内容は忘却)を交わしたり、お茶を入れて二人で飲んだりする内 霊夢が「肩を揉んで欲しい」とか言い出した。 で、まあ、みんなの想像通りw肩を揉むついで?に後から霊夢に抱きついたんだが すごく細かった。肉付きもそれ程無く、そもそも肩幅が小さい。 後から抱きしめた俺の手が、前で交差してそのまま反対側の自分の肩に届く位小さかった。 まさに「少女」という感じだった。 それを感じた瞬間、俺はもうネチョい気分とかそんなモンはぶっ飛んでしまった。 『こんな細い身体で、人間を守る為に妖怪達と渡り合ってるんだ』 と思うと何だか無性に涙が出てきた。 抱きつかれた時はジタバタ抵抗してた霊夢も、俺の様子がおかしいのに気付いたらしい。 俺の方を見上げながら「どうしたの?」とか聞いてくるんだ。 俺は恥ずかしさから懸命に涙を堪えるんだが、止まらない。 霊夢がそれを見て「何で泣いてるのよ?」と怒気混じりの声で聞いてくる。 俺は仕方無しに感じたままを話した。 すると霊夢は俺の腕の中で振り向くと、怪我をしてない方の手を伸ばし俺の頭を撫でてきた。 「バカね、アンタが気にする事じゃないでしょう。……でも、ありがとう」 とか言ってな。俺は堪らず霊夢の髪に顔をうずめ、マジ泣きしちまった。 そんな感じでちょっとイイ雰囲気の所だったんだが、障子の向こうから魔理沙?の 声がきこえてきた所で目が覚めてしまった。 思わず「それ、何てエロゲ?」と自己ツッコミをしてしまった orz でも俺の頭を撫でてくれた時の霊夢は、すごく可愛かった。 夢の中とはいえ「俺はこの娘を守る盾になりたい」と本気で思ったよ……。 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 171 霊夢とこんな会話を毎日してみたいと思いました。 面白くもなくありきたりで短い話です。 懲りもせずにまた書いたのかと思う方もいるかも知れませんが、どうか一度読んでみてください。 朝、俺は未だ眠り掛けの頭を覚醒させる為に顔を洗う。 そして居間に行く。 すると彼女が起きていたのかもう座っていた。 「おはよう、霊夢」 俺はいつものように朝の挨拶をした。 朝起きたら挨拶をするのは常識だ。親しい相手ならそれはなおさらだ。 「あら、おはよう○○。今日は少し早いのね」 彼女も挨拶を返してくれる。 いつも返してくれるのだが、何時聞いても嬉しくなってくる。 だから俺は、彼女に微笑みもう一度挨拶をした。 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 190 朝食を食べる。霊夢が作ってくれた料理を食べている。 「○○、今日の料理はどう?」 彼女の作る料理は、外の世界で俺がいつも食べていた物とは違い絶品だ。 だから俺は、いつものように正直な気持ちを伝える。 「うん。すごく美味しいよ」 俺は穏やかにそう答えたのだった。 彼女の作る料理は本当に美味しい。 言っておくが、別に外の世界の料理が不味いというわけではない。 だが、最近では冷凍食品などが多いからか余計に美味しく感じる。 まあ、その、なんだ…… 彼女が俺の為に作ってくれたと言うこともある。 俺の事なんか意識もしてないだろうが…… それでも嬉しいものは嬉しい。これで霊夢も俺のこと意識してくれたらなと思う。 まあそんな事、天地がひっくり返ってもないと思うが…… なら、少しでもこの時間が長く続くことを願う。 俺はそんな事を考えながら箸を進めるのだった。 それは幻想郷の巫女と共に暮らす一人の男の願い。 ありふれた日常が続いてほしいと思う純粋な願いだった…… ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 198(うpろだ0077) 香霖堂。 幻想郷にあり、唯一外の世界の物が扱っている店だ。 まあ、扱っている物は外の世界の物でもいろいろある。 日用品だったり、何かの一部だったり、かなりの貴重品だったりもする。 希に兵器っぽい物もあるが…… まあ気のせいだろう。 俺はやることもないので、香霖堂の前に来ていた。 よく来るので断言できる。 暇なときはこの店に来るに限る。 店に入る。店の中は少し古ぼけていて、店らしくはない。 でも、俺はこの店のことを気に入っている。 そして俺はこの店の主を呼んだ。 「こんにちは~。霖之助さんいますか~」 少し時間が経つ。そして返事が返ってくる。 「やあ、○○。今日は何の用だい?」 そのあとに、俺より年上の男性が店の奥から出てきた。 俺は霖之助さんと話をする。 「あの時は必死でした。死にたくなかったから……」 俺が幻想郷に来た時の話だ。 この話をしたのは、助けてくれた霊夢以外は霖之助さんが初めてだ。 「君も大変だったんだね」 すると、霖之助さんはそう言って労ってくれた。 俺が幻想郷に迷い込んでから出来た知り合いは何人かいる。 その中でも、霖之助さんは一番話しやすいと思う。 意外かも知れないが事実だ。やはり俺が男だからだと思う。 女の子が相手では、話すとどうしても気を使う。 その点霖之助さんは男なので話しやすい。 どういう訳か幻想郷には、男の人が少ない。 人里から離れたところに住んでいるからだとは思うが、それでも少なく感じる。 交流が霊夢の知り合いだけ、と言うこともあるが。 真剣な話は終わり、今度は霖之助さんが俺に聞いてくる。 「○○、霊夢とは上手く行っているかい? 」 それはかなりの不意打ちだった。 「なっ!!」 予想もしていなかった言葉に俺は驚く。 当たり前だ。この気持ちは霖之助さんにも教えていないのだから。 俺が他の人にも知られているかも、と不安になったときに霖之助さんは言った。 「驚いているようだね。大丈夫、僕以外は誰も気付いてないみたいだから」 霖之助さんの言葉にとりあえずは安堵する。 すると、当然の疑問が湧いてくる。 その疑問を聞いてみることにした。 「何時、気付いたんですか?」 すると霖之助さんは笑みを浮かべて 「何時も何も、君の話の大半は霊夢の事じゃないか。すぐに気づいたよ」 と答えた。 そして「同じ男だからね、解るものだよ」とも言った。 失敗した。そう思った時に霖之助さんは言った。 「今なら、僕の知っている霊夢の事を教えてあげるよ」 霊夢との仲は特に進展がない。 「お願いします」 俺は諦めて霖之助さんに相談することにした。 少年相談中 「最後に言うよ。彼女の周りには人が多い、けど彼女は一定の距離を取ろうとする。だから君から仕掛けるんだ」 霊夢は意外と直球な言葉に弱い。だから俺の方からアプローチ掛けると効果が高い。 結論を言えばこう言うことが解った。 辺り見回す。後1、2時間ほどで太陽が沈みそうだ。 あまり遅くなると妖怪に達に襲われ THE・END だろう。 だからさっさと帰ることにした。 「それではまた今度」 俺は帰るので挨拶をした 「ああ、また今度。霊夢との事頑張ってね」 霖之助さんも挨拶をしてくれる。 最後に何か言っているが無視だ無視! ……顔が赤くなんてなって無いからな! 帰り道を歩きながら、ふと思う。 俺は、様々な人に助けられている。 本当に俺は、良い人達に出会えたな…… 本来ならば今頃俺は、野垂れ死んでいたか妖怪の腹の中にいる。 その筈なのだが、偶然出会った彼女に助けて貰った。 他の人にも助けて貰ったのだが、彼女には……霊夢には一番助けて貰った。 そこから始まっていたのだと思う。 俺の恋は…… 「でも、俺の想いは実らない……」 相談に乗ってくれた霖之助さには悪いが、そんな気がする。 結局俺は臆病なのだ。 霊夢への思いは本物だと言える。 だからこそ、思いを告げられない。 言えばいまの関係が壊れるから。 そして、一緒にいられなくなる…… そんな事は嫌だから…… 失う事が怖くて、踏み出す勇気を持てない。 肝心の所で何も言いえない。自分の想いを口に出せない…… そんな奴だから…… だから言えない。 もう少しだけ勇気がほしい。 俺は一人そう思うのだった…… 後書き ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 最初に言いますが、俺の中では香霖は良い人です。 変態ではありません。 それはともかく、今回は○○の葛藤がメインの話になります。 本当は告白までしようかと思ったのですが、俺なら一度はこう思う筈なので変更しました。 読んでいる方の中には、少しは共感できる人も居るかと思います。 ヘタレと思う方は、心の中で思う存分罵ってください。 では、今回はこれで。 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 256 「この神社でお前と一緒に幻想郷を見守っていきたい。ダメかな? ……ありがとう。ああ、神職の勉強もするから、仲良くやっていこうな、霊夢。 ん? いや、ちょっと寒かっただけだ。 まるで幻想郷の全てを敵に回したみたいな、凄い悪寒が背中を」 ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 302 「あ、霊夢さん!!お帰りなさい今手当てを…あ、あれ?」 「あー大丈夫大丈夫。傷1つ無いから」 「え、で、でも…紫さん達は酷い怪我って聞きましたし」 「あーなんかねー。敵の弾が当たりそうになると何故か低速移動してるのよねーな・ぜ・か。ね?」 「れ…霊夢さん!!」 「何?」 「最高です…カッコ良いです…。俺、惚れ直しました」 「嬉しい事言ってくれるじゃないの」 ────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/228.html
「ご馳走様」 「はい、お粗末様」 開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。 くだんの通りに夕餉を終えた僕らは二人して両手を合わせた。 今日のメニューはペペロンチーノ。 シンプルゆえに料理人の腕前がハッキリと分かる一品である。 これはこの前僕が一時的に元の世界に行った時に買い溜めしておいたパスタを使って調理したものだ。 パスタは種類も豊富で幾らでもアレンジが効くから、飽きないし便利なのだ。 霊夢は以前どれも同じ麺じゃないの、と言っていたがそれは偏見というものである。 マカロニだってラザニアだってパスタの仲間だ。 侮るなかれ。 たかがパスタ、されどパスタ。 パスタを笑う者はパスタに泣くのだ。 グルテンが豊富だからと言って舐めていると痛い目を見るのである。 因みにスパゲッティとスパゲッティーニは別物なので注意が必要だ。 「にしても、結構辛いわね。これ」 汗を掻いたのか、霊夢はただでさえ面積の少ないその巫女服をパタパタさせて風を呼んでいた。 僕の前でなら慣れたものだが、一応女性であるからそういう行為は余所では謹んで欲しいものである。 言っても無駄なのだろうけど。 「夏だからこそ辛いものを食べないとね。健康に良いし」 食器を片しながら霊夢に諭す。 だが当の霊夢はうー、とかあー、とか呻きながら寝転がっていた。 どうやら彼女は夏に汗を掻くことの素晴らしさを理解してないと見える。 勿体無いなあ。 行儀悪いなあ。 何だか僕が戻ってきて以来、霊夢のだらけっぷりが輪にかけて悪くなった気がする。 僕が会う以前のことは知らないが、少なくとも最近は退化の一方だ。 大丈夫なのだろうか、この失楽園の素敵な巫女さんは。 ていうか人の話聞こうよ。 食器も大方片付け終わり、改めて霊夢に話し掛ける。 一方の霊夢は何やら上半身を起こしながら腹筋の運動めいた事をしていた。が、挫折。 一応運動はしようとしているようだ。諦めてるけど。 「このパスタの中に入れた唐辛子にはカプサイシンっていう辛味成分が入っていてね。 発汗を促進する作用があるからダイエットにも最適で今の霊夢にもぴったrはぐぅッ!!」 居間で寝転がっているはずの霊夢が玉串をこちらに向かって投擲してきた。 どこにあったんだろう、玉串。 前々から思ってたんだけど本来の用途から凄くかけ離れてると思うんだ、玉串。 勢いをつけた凶器は寸分違わず僕の眉間を貫く。 その時に響いたスコーンという気持ちのいい音が僕の頭の中限定でハウリングした。 そして僕は短い悲鳴を上げて後ろへ倒れた、というか吹き飛んだ。 なんつー恐ろしい性格と腕をしているのか。 ていうか聞こえてるじゃん。 「女性にとっては気になるかもしれない事を容易に口走るんじゃないの」 相変わらずやる気のない目に、僅かな殺気を孕ませて話す。 そう言うって事は気にしているって言ってるようなものじゃないか、とは言えなかった。主に痛みの所為で。 「いや……ただ、言っておいた方が役に立つかと……痛たた」 じんじんと痛む額を摩る。 触れると中々に痛いことから恐らく内出血はしているだろう。 「余計なお世話よ。それほどでもないわ」 「でも最近霊夢弛んでたからさ……大丈夫かなと思って」 心配していたのは事実である。 ただその不安が向けられた方向は身体的なものに限らず生活全般においてだが。 「全く……私も軽んじられたものね。じゃあ、」 束の間の後、霊夢が一旦言葉を区切り立ち上がる。 はて、一体何をするつもりなのだろうか。 一方で僕は未だに額を押さえていた。あ、コブ出来てる。 「確かめてみる?」 何時の間にか訪れていた静寂の中、衣擦れの音が、響く。 霊夢はその顔に艶やかな笑みを湛えていた。 「ん、そうだね。それなら確実だ」 そんな彼女の誘惑から僕が逃れられるわけもなく―――― 「ちゃんと確認しなきゃダメよ?」 僕の体は吸い寄せられるように彼女の方へと近づき―――― 「大丈夫、任せといて―――んっ」 ――――そして影はひとつになる。 開け放しの窓に掛けられた簾を白南風が通り抜けるようになった頃。 くだんの通りに夜餉を迎える僕らは二人の両手を合わせた。 「っふぅ―――――暑い夜に、なりそうね」 「全くだ」 どちらともなく見詰め合い、お互い同時に苦笑が零れる。 まだこれからが夏本番。 夜はゆるりと更け始めた―――― 「ふふふふふふふふ、普段から仲睦まじい二人の事。何かあるのではと見張っていましたが……これは大当たりですねぇ」 「あらあら、楽しそうね」 「そりゃあもう…………って、ほあぁぁっ!?」 「あら、とんだ御挨拶ねぇ。人の顔見た途端奇声を上げるなんて」 「いや奇声って……って、それは兎も角!失礼しm」 「はいはい、一名様スキマごあんなーい」 「い゛!い゛やあああぁぁぁぁ~……」 「全くもう。やあねえ、覗き見なんて。 さてさて、出歯亀は片付いたことだし帰りましょうか」 「ふふっ。幸せにね、霊夢」 6スレ目 490 ─────────────────────────────────────────────────────────── クリスマスクリスマス… 皆騒がしいけど我が神社にはかんけいn 霊夢さん、何ですかその服は 霊夢「え?ああ、ほら。サンタクロースっての。あれも紅白だし暖かそうだから着てもいいかなぁって」 紅白なら何でもいいんですか いや、問題はそこじゃない 問題はその ミ ニ ス カ です 霊夢「だって…紅魔館に紫もやしみたいな奴が居るんだけどね、そからく女性のサンタクロースってのはこーゆー服だって聞いたから…」 OK,色々間違ってるがそのおみ足を拝めただけでもう全て許せる ああ、名も知らぬ紫もやしの人万歳!!クリスマス万歳!!生足万歳!! 霊夢「ちょ、○○!?鼻血出てるわよ、大丈夫!?」 ばんざーい!!ばんざーい!!ばんじゃーい!! 霊夢「○○!? ○○!?」 6スレ目 573 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「あんたも難儀よね」 「ん?」 「その性格」 「何のことやら」 「…本当に何のことやら。って顔してるし。はぁ、自覚が無いってのは恐ろしいわ」 「ふむ。じゃあ霊夢から見た俺は何処が難儀なのかね。気になるぞ」 「割と他人事じゃないのよね、カタチは違うけど。自分の核心には触れさせてくれないし他人の核心にも触れないって感じ」 「俺としてはそんなつもりは無いけどな。…あぁ、だから自覚が無いと」 「うん。あんた、よく他人の愚痴とか聞いてやってるけどさ。自分から愚痴った事なんてあったかね?」 「………ふむ。まったく記憶に御座いませんな」 「でしょ?つまりね、他人に心を委ねようとしないって事よ」 「ふむふむ。…俺が見た限り、霊夢も同じようなもんだぁな」 「まぁちょっと違うけど、大体同じね。愚痴ったりはするけど、やっぱり特定の誰かに心を委ねようとは思わないし。何でかわからないけど」 「で、それによる弊害っつうとー」 「まぁ、親友や恋人と言える人を作るのは難しそうねー」 「ふむ、魔理沙とかはどうなんだ?」 「あ~。…一応親友のカテゴリに含めてもいい気がしてきた。でも異性となるとアレだ」 「下手すりゃ生涯独身ってか。生物としては大問題だ」 「そうねー。ほら、私も跡継ぎとか遺さなきゃいけない身だから。そこらへん割とシャレにならない問題だったりするのよ」 「それは難儀だねぇ」 「まったくだ。このままじゃ大人になってもお嫁さんにはなれそうに無いわね。…貰ってくれますー?」 「遠慮しとくぜ」 「むー、即答されたわ」 「博麗の巫女がどっかに貰われちゃ不味いだろ」 「あ、そっか。…貰われてくれる?」 「考えておくよ」 「夜も更けてきたことだし、そろそろ俺帰るわ」 「ん。それじゃあ、またね」 6スレ目 607 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「れ、霊夢ッ!?」 「……ん、どうしたのよ、血相変えて」 「どうしたのじ、じゃないだろ!?人里で突然倒れて、永遠亭に担ぎ込まれたって聞いて……!! あ、ああほら顔色悪いじゃないかッ!!」 「えーと……ほら、朝たまたま食欲なかったから」 「お前が食欲無いって時点で充分病気だったんじゃないかっ!! ああもう御免な……気付いてやれなくって……ッ」 「あ……えー」 「そうだ、診察結果はまだ出て無いのか!?永琳さんからはまだ何も!?」 「(もじもじ)あー……うん、もう話はしたから。一晩入院。留守番は魔理沙と萃香と妹紅がしてくれるって」 「そ、そうか、そんなに重いわけじゃないのか、良かっ」 「(つーん)……良かない」 「え」 「誰のせいだと思っているのよ」 「う……ぁ」 「あ、あああ御免、責めてるんじゃなくて――ったくほら泣くな」 「うう、ぐすっ、い、いや、すまん」 「誰かさんがあんまり甲斐甲斐しいんで、神社が住みよくなっちゃったのかしらね」 「……?」 「年末辺り、また一人転がり込んでくるのよ」(ぽむぽむ) 「――は?」 「は?じゃないわよ。当分の食い扶持を何とかしないといけないんだから。 ――頑張ってね、『お父さん』?」 7スレ目 120 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「それで、どうするの?」 いつもと変わらない口調で俺に問いかけてくる霊夢。 まだ目立っては見えないが、彼女のお腹の中には新しい生命が宿っている。 「俺が育てるよ」 「そんなの分かってるわよ、あんたはともかく私は巫女だもの。 誰かに子供を授けることはできても、誰のお嫁さんにもなれないから」 分かってる。 以前に霊夢本人から聞かされた事だ。 「他にお母さんの宛てでもあるのかしら?」 「無い。だから、俺が一人で育てる」 「不幸になるのはあんたじゃなくてこの子なのよ?」 「幸せにしてみせるよ、絶対」 「そう」 そっけない生返事を返しながらも、霊夢は自分のお腹のあたりを撫でていた。 「……大きくなったら、一度でいいから神社に連れてきてね」 「流石の霊夢でも気になるんだな」 「当たり前でしょ? 私がお腹を痛めて生む初めての子だもの」 「じゃあ毎日霊夢の事を話すよ。どんな性格で、どんなものが好きで、どれだけ幻想郷の為に頑張ってるか。 繋がりのない母親と一緒にいるよりきっと立派に育ってくれる。霊夢みたいに、強い子になってくれると思う」 「そう」 またも気のない生返事。 静かになった部屋に薫風が流れ込んで、篭もった空気を散らしてくれる。 「……博麗の巫女の代替わりまで、二人だけで待っていられる?」 俺は「待つよ」とだけ答えた。 風の音に紛れて、小さなありがとうの声が届く。 7スレ目 121 ─────────────────────────────────────────────────────────── で、代替わりして戻ってくると。 「れ、霊夢……」 「あら、魔理沙じゃない、何年ぶりかしらね。まだ魔女やってるの」 「魔女だぜ。……で、ひとついいか?」 「何よ」 「今お前が抱いているのは、お前の子だよな」 「ええ」 「さっき、玄関で大きいのと小さいのと会ってきた。……なんか増えてないか?」 「ちゃんと『お母さん』してみたいなあ、って頑張っちゃった。てへっ」 「歳考えろ歳。で、その頑張った旦那は?」 「今日も畑に寺子屋と、働き盛りよ」 7スレ目 122 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「なあ霊夢」 「なに?○○」 「・・・好きだ」 「○○が好きなのは魔理沙じゃないの?」 「なぁ!?なんでそんなこと言うんだよ!!」 「だっていつも魔理沙と話してる時嬉しそうじゃない!」 「そんなことない!俺は本当に霊夢の事が好きなんだ 妖怪に襲われて助けてもらったあの時から!!」 「ったら・・・だったら本当に私が好きなら抱きしめて 壊れるぐらいに貴方が・・・○○が私から離れないように」 ぎゅっ 「それぐらいお安い御用だよ、で返事は?」 「・・・馬鹿////嫌いだったら抱きしめてなんて言わないわよ 好きよ○○、大好き、愛してるんだから」 「ありがとう、霊夢」 7スレ目 210 ─────────────────────────────────────────────────────────── 霊夢「浮気してもいいわよ? ちゃんと私を見てくれるのなら」 ○○「……霊夢」 魔理沙「……と、霊夢は言っている」 ○○「うおっ!?」 萃香「……が、しかし」 幽香「万が一、ということもあるわ」 霊夢「ちょ、あんたら人の濡れ場に何勝手に――」 アリス「ええ、余所の女に現を抜かして、霊夢を蔑ろにするような事があれば」 レミリア「もしも、彼女の枕が涙で濡れる事があろうものなら」 紫「博麗大結界と閻魔様――そして霊夢の涙に誓って」 レミリア&幽香&萃香「――私達は貴方を八つ裂きにする」 紫「月の都に『○ぁっきん・るなてぃっく』と書かれたシャツ一丁で 特攻させてやる」 アリス「そして『シリー・ウォーク』とかいうとれんでぃな歩き方で、 正気を失うまで幻想郷中を歩き回らせるわ。人形みたいに」 魔理沙「勿論稗田家にも記録してもらう」 レミリア「しまいにはアームストロング砲に300kgの爆薬と一緒に詰め込んで発射」 幽香「汚い花火になるでしょうね」 霊夢「え、えーと、流石に其処までは――」 紫「御免なさいね霊夢。でもこれだけは貴女の保護監督者として 言っておきたいの」 レミリア「私も、下劣な男に霊夢を取られたなんて思いたくも無いからな」 萃香「で――どうなのよ駄目亭主」 ○○「い、いや……滅相も」 幽香「あ゛ぁぁぁぁぁぁん゛ッ!?はっきり言わんかい!? はっきりせんとその小汚いモン蹴り潰すわよ!?」 ○○「アイ・メム!!しかと胸に刻みました!!メム!!」 「「「「「「よろしい」」」」」」 霊夢「浮 気 前 提 で 脅 す な ッ!!!」 「「「「「「すみませんでした!(断末魔)」」」」」」 ――陰陽散華-Lunatic- 霊夢「ったく……ねえ○○」 ○○「お!おおぅ!何だ霊夢!何かあるか!?」 霊夢「私ってさ、何だかんだで魔理沙よりズボラだし」 魔理沙in壁に耳「(そこで私を引き合いに出すか)」 霊夢「アリスよりツンばっかりで、しかもデレられないし」 アリスin同上「(ツンって何よ……?)」 霊夢「レミリアよりお転婆な事もするし」 レミリア「(人間でソレ出来るのが恐ろしい)」 霊夢「幽香より少女趣味だったりするし」 幽香「(なら袖をやめれ)」 霊夢「ウワバミだし」 萃香「(そーいえばこないだ文に勝ったね)」 霊夢「トドメに紫みたいにネボスケだったするし」 紫「(昼まで寝てるのを堂々と見せるのは乙女として……ねえ?)」 霊夢「やっぱり……そんなに魅力ないのかしらね」 (がばちょ) 霊夢「きゃあッ!?ちょ、貴方いきな――んー!?」 ○○「――あのなあ、霊夢」 霊夢「んは、何よ!?いきなり」 ○○「前からそうだが――特に今。俺には可愛すぎる」 霊夢「へ?」 ○○「何が浮気だ。今お前以外見えない」 霊夢「――」 ○○「なのに魅力が無いなんていうのなら――」 霊夢「え、あ、ちょっと待っ、多分あいつら外――んっ!」 ○○「黙る気になった?」 霊夢「ぁ……だめ、多分泣いちゃう」 ○○「泣いているのも可愛い」 霊夢「じゃあ、泣いちゃうから―― せめて、可愛い声で泣きたい」 ○○「……やばい、直撃した」 霊夢「なぁ!うぁんっ――待ってこんな格好――」 ――ぱちん(スキマが閉じられました) 魔理沙「……こ、これは(赤面)」 アリス「な……何というか(もじもじ)」 萃香「あー……何か熱いね(ぱたぱた)」 幽香「そうね、呑みに行く?(いそいそ)」 レミリア「……冷酒がいいわね(ごくり)」 紫「じゃあ、私の奢りと言う事で。 本当に――アツアツですわ」 7スレ目 240-241 244へ。やれるものなら某佐山級にグレイズしまくりたいが これがこの板その他諸々の限界だ!後は幻視してくれ! 紫「さて○○、霊夢を(違う意味で)泣かしているわけだけど」 ○○「ああ、弁明は無い。だが敢えて言うのなら、だ」 紫「はい?」 ○○「あれ以来、霊夢はよりアクロバティックな挙動とマーヴェラスな戦術を 次々に覚えていってなあ。いやあ実に『良い』ね。 才能もある。俺の想像内でしかない挙動を明瞭に再現してくrごきゃ)ぱうあ」 霊夢「あ ん た ね え ッ !?(赤面)」 紫「あらあらタイじゃなくて首が曲がっているわね。 それにしても――」 霊夢「何よ」 紫「出来てるみたいじゃないの、『デレ』」 霊夢「……夫婦になるなら……どうせ経験する事なんだから…… その、えーと……『良い』方が良いでしょ?お互いに……色々と」 (ごにょごにょもじもじ) 紫「おやまお熱い。果たしてどんなマニューバなのかしr」 「こうか!博麗ドライバー!!」 「(ぽきぃっ)ぺぉあ」 霊夢「ったく……ほら○○、首が曲がっていてよ(べき)」 ○○「げぁお!こ、殺す気か!」 霊夢「喧しい!ほら、罰として掃除!」 ○○「へ、へーい畜生ー(すたこら)」 霊夢「……そろそろ、また新しいの覚えよう…かな……(もじもじ)」 7スレ目 245 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「雨だなぁ」 「雨ねぇ」 しとしとぴっちゃん。そんなフレーズが過ぎりそうな、表の雨模様。 幻想郷の開花、折角の春模様。そんな景観を台無しにしてくれる大雨だった。 表から響く雨音に耳を傾けながら、淹れたばかりのお茶に口を付ける。あぁ、美味し。 向かいには、退屈そうな半目でちゃぶ台に顎を乗せた霊夢が。朝からずっとこんな調子だろうか。 そら、明日は花見にでも行こうか、と話していた矢先にこれだからな。憂鬱に成るのも無理は無い。 「……その内止むだろ」 「その内、ねぇ。そのフレーズ、聴いたの五回目かしら。六回目かしら?」 「あー、止まない雨は無いって言うもんだけど」 「桜が散っちゃうじゃないぃー……」 バタバタと屋根から聴こえる雨音は、雨足を緩めずに無機質に。 障子の隙間から見える桜は、雨に濡れて心なしか艶やかに見える。舞い散る花弁が、まるで季節外れの雪のようだ。 まあここ幻想郷だから、小高い山辺りには多少雪が残ってると思うけど。 「ある意味、これも春じゃない?」 「まあ、そうだけどねぇ……」 はぁ、とため息が聴こえた。そりゃあ、この天気じゃ霊夢じゃなくても退屈するだろう。 朝から読んでいた、神社の社務所に置いてあった妙な本達も、そろそろ底を尽き始めた。と言うか、 字が難しくて読めるものがあんまり無い。おまけに埃だらけで、手を付ける気に成れない物もたくさんあった。 まったく、霊夢の代ではこんな本を書く事も無さそうな気がするぞ。 御阿礼の娘が書くから良いの、とか霊夢は言ってたけど、どういうこっちゃ。 「こんな春があっても良いんじゃないかな?」 春雨、と表現するには強すぎるが、軽快に響く雨音は耳に心地良い。 雨音に限らず、自然にはたくさんの美しい音色が隠れている。それが晴天の時でも、曇天の時でも。 だが、霊夢にそんな情緒を感じる余裕は無いようで。 「いーやーよー。最近運動もしてないし、散歩ぐらいはしたいわ」 「どうせ飛ぶだけ飛んで結局その辺で昼寝するくせに何を言」 あれ? 何だか目の前が急に真っ暗に成ったよ? あぁ、俺布団に突き刺さってるのね。 気付けば霊夢にすっ飛ばされ、襖の向こうの布団に頭が突き刺さっていた。いやぁ、人間って真っ直ぐ飛ぶんですね? 「……こ、殺す気かっ!」 どこぞの漫画よろしく即座にツッコミを入れる俺だが、霊夢はニヤニヤと意地悪く笑うだけだ。 「運動がてらよ、運動がてら」 「こんな運動があってたまるか!!」 「こんな春もあっても良い、って言ったのはどっちなのよ」 そう言う意味じゃ、と言いかけた俺の唇にスッと指を当て制止する霊夢。 艶かしい笑みを浮かべたその顔は、俺でなくとも、人妖の境さえも越えて誰しもを惹き付けるモノだと思う。 「それじゃあ、こんな春はどうかしら?」 「……あぁ、勿論大歓迎だ」 世の中には色んな春がある。それは幻想郷も同じこと。食欲だの読書だの芸術だの、考えれば幾らでもある。 どれにも共通するのが、楽しまなきゃ損って事。 「春だなぁ」 「春ね」 こんな風に、二人で楽しむ春だってあるもんさ。 きっと、大勢で騒ぐ宴会のように熱く、そして騒ぎ終わった後のように静かに。 ま、宴会に比べりゃ後片付けは楽かもな。 「よーっと、雨宿りに来てやっ……」 『……あ』 お粗末。 7スレ目 285 ─────────────────────────────────────────────────────────── なんとなしに月を見ながら霊夢と会話 「なー霊夢、霊夢はGWどうするんだ?」 「私?私は基本的に神社からは離れられないわよ」 「それってつまらなくないか?」 「いいのよ、だって○○が居るじゃない ずっと一緒に居てくれるんでしょ?」 「え?あ、ああ///ずっと一緒に居てやるよ」 7スレ目 306 ─────────────────────────────────────────────────────────── うららかな昼下がり。 いつもの里での仕事が終わった俺は、住まいの博麗神社へ。 並み居る敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げして手に入れた、 愛する霊夢の元への帰路にあった。 もっとも、敵が全て女性だったことが、幸いしたのかもしれないが。 博麗神社へ帰ると、霊夢は掃除をしていた。 今日はいつもより時間が早いので、 おそらく彼女は、この時間に俺が帰っているとは思いもしまい。 そう考えると、悪戯心がむくむくと湧いてきた。 抜き足、差し足、忍び足。 クマザサの繁みを抜け、ホトトギスは踏まないように、 クマガイソウやウラシマソウの群生を掻き分けて、 ホタルブクロを跨ぎ、霊夢の後ろ側に出る。 ここまで来れば、もう一息。 だったのだが――。 「うっ」 後一歩、のところで、 振り返った霊夢に、おでこをこつん、と、 やられてしまった。 「なんで、わかった?」 「……ばかね。 他の人ならいざ知らず、私があなたの気配を感じ取れないはずがないでしょう?」 霊夢ははにかみながらそう言った。 実は、ちょっと自分の台詞に照れてるのかもしれない。 そして、俺に箒を渡してくる。 「これは?」 「箒よ。見ればわかるでしょう? 2人でやれば、その分2人の時間が持てるもの。 いいじゃない。夏なんだから、落ち葉なんてほとんどないから楽よ」 「わかったわかった」 箒を取ると、霊夢の横で掃除を始める。 すでに、ほとんど霊夢が掃いていたので、ほどなく掃除は終わった。 「お待たせ」 そして、今。 いささか西日が傾いた縁側で、 霊夢と一緒に、2人きりのお茶会。 綺麗になった庭を前に、二人並んで、 霊夢が俺の右に座る。 俺は、その霊夢の腰に手を回し、ゆっくりと引き寄せる。 霊夢は、抵抗せずに引き寄せられると、 そのまま、俺の胸へと頭を預けた。 ……ん? 「なあ、霊夢」 「なに?」 お茶を一口。 最近は暑いから、温めのお湯で入れてくれる。 こんな心遣いが、また、嬉しい。 「シャンプー変えたか?」 「ん、そうね。 立夏も過ぎたし、春の蓬のシャンプーから、ちょっと変えてみようと思って」 「なんのシャンプーなんだ? この、甘い匂いは」 辺りには、霊夢が俺に頭を預ける時に軽く振っただけなのに、 甘い香気が漂っている。 「ふふふ、当ててみて」 「そうだなあ。甘い匂いっていうと、沈丁花?」 「残念。違うわ。 それに沈丁花は春の野草だもの。わざわざ夏には使わないし」 「夏かぁ。朝顔はこんな感じじゃないし、向日葵も違うよなあ……」 「降参?」 「ああ、降参。さっぱり見当がつかない」 霊夢は、唇に手を当てて悪戯っぽく笑うと、 「答えはね、麝香草」 とのことだった。 曰く、香水なんかに使われる、薫り高い草らしい。 そんなことを笑いながらおしゃべりしていると、 また少し、西日がこっちを向いた。 「暑くなったな」 「さっき萃香が来たわ。 西瓜を幽香からたくさんもらったから、おすそ分けだって。 井戸に冷やしてあるから、晩ご飯の後食べましょう?」 「いいな、それ。 それにしても、萃香が西瓜とはこれ如何に」 「はいはい、バカなこと言ってないの」 そして霊夢は、 少し、身を起こして、 上目遣いにこちらを見上げる。 「今日の晩ご飯、何にする?」 「そう言えば昨日のお味噌汁、ちょっと甘かったかな」 「うふふ、愛がいっぱい入ってたから」 「どれくらい?」 「3割増。 なーんてね。本当は咲夜にもらった赤味噌使ってみたんだけど。 そっかぁ。甘かったか――」 ちょっと眉根を顰めた霊夢。 俺は、右手を霊夢の腰から離すと、 そのままその手で、彼女の長い髪を梳く。 「別に、不味かったわけじゃないさ」 「うん。それなら、安心した」 そう言って、再び俺の胸板に寄りかかる霊夢。 俺が髪をさっきから梳いているせいか、 気持ちよさそうに目を瞑っている。 話で喉が渇いた俺は、お茶を一口。 それから、お茶請けの栗まんをぱくつこうとする。 その、瞬間。 「安心したら、お腹が空いてきたわ。 お饅頭、もらうわね?」 霊夢は、不意に目を開けると、 俺の、口に銜えかけの栗まんを半分、奪い去った。 唇同士が触れ合う。 「……霊夢」 「なに?」 「……狙ってただろ」 見事に策が決まってご機嫌の霊夢。 恨みがましい声をかける。 ああ、今日は好物の兎屋の栗まんだったのに。 「だって」 「うん?」 「最近、キスもご無沙汰だったじゃない。 なんとなく、寂しくて」 俺を直視しないように横を向く霊夢。 俺からは表情は見えないが、 そんな霊夢を、ぎゅっ、と抱きしめる。 「言ってくれれば、いくらでもするのに」 「こう言うのは、雰囲気でするものよ。 デリカシーのない人ね」 耳元で囁くと、すぐに答えが返ってきた。 ご機嫌斜め。 でも、振りほどくつもりがない辺り、この体勢は気に入っているようだ。 霊夢を抱きしめたまま、穏やかな時間が流れていく。 気がつくと、すっかり日は落ち、 星々が、紫色の絵の具で空を染めていた。 「もう、晩ご飯の支度しないと」 名残惜しそうに、俺の手を解く霊夢。 そのしなやかな指で、俺の指を一本ずつ、ゆっくりと。 そんな彼女を、凄くいとおしく感じて、 「霊夢」 「なに?」 立ち上がりかけた彼女の唇を引き寄せ、 「ん……」 軽く、奪う。 「晩ご飯、期待してるから」 「ええ、楽しみに待っていて」 霊夢はそう言うと、ちょこっと腕まくりをする仕草をして、 座敷の向こう、台所へと消えていった。 麝香草の甘い残り香が、仄かに漂った。 7スレ目 574 ───────────────────────────────────────────────────────────